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為替モーニング東京市場2022年3月11日

2022年03月11日
(コラム執筆時間:09時01分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円115.30~116.50
ユーロ円127.20~128.50
ユーロドル1.0950~1.1070
豪ドル円84.80~86.00
相場状況の振り返りと今後の展開予想

朔日発表された2月の米消費者物価指数(CPI)は、エネルギー・食品を除いた総合指数が前年比7.9%と一段と加速した。前月に続き40年ぶりの伸び率を記録しており、改めてインフレ懸念の加速が意識されている。ウクライナ情勢の悪化により、FRBの利上げ観測も一時後退気味であったが、米10年債利回りが再度2%に迫るなど、米金利は勢いを増しつつある。来週のFOMCでは0.25%ではなく、0.5%利上げの可能性も再び指摘されるなど、利上げは待ったなしの状態にある。そんな中で行われたロシアとウクライナの停戦協議は、案の定失敗に終わり、リスク回避が有事のドル買い戻し志向を再び強めている。ただ、今回のCPIの数値は、ウクライナ情勢悪化を踏まえたエネルギー価格の高騰に起因しており、やや市場は過剰反応している嫌いがある。引き続き波乱含みの展開が予想されるだけに、通常よりもレンジ幅を拡大し、じっくり待機策に努めることが得策であろう。

一方、ドル円は116台を回復し、目先は年初来高値の116.35円前後が意識されているが、リスク回避の円買い需要や利益確定売りも随所に散見されるなど、拙速的な上値トライには慎重にならざるを得ない。引き続き直近のレンジ幅ドル円115.30~116.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で待機策に努めることが賢明であろう。

他方、ユーロドルはウクライナとロシアの停戦協議に進展がなく、再び戻り売りが優先されており、1.10割れまで下落基調を強めている。ただECB理事会では金利は据え置かれたものの、資産購入プログラム終了後には利上げ実施を想定するなど、予想外にタカ派的になっている。さらに、ユーロドル1.09台半ば前後では割安感の買い戻しも散見されており、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0950~1.1070を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、115台前半から押し目買いと共に、116円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.09台半ば前後から押し目買いと共に、1.10台後半からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円116円前後からナンピン売りを実施しているが、現状では116円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を継続している模様。一方、輸入企業は115円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、戻り売りが優先されているが、ユーロドル1.10前後では利食いと損切りが混在しており、安易にどちらにも仕掛けづらい状況にある。現状ではユーロドル1.10台半ば以上からナンピン売りと共に、1.09台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円115円台半ば前後ではロング、116円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は127円台前半から押し目買いと共に、128円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は85円割れから押し目買いと共に、86円前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円114.90117.10
ユーロ円126.70128.00
ユーロドル1.09001.1120
豪ドル円84.3086.50

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&SP)
No position
2022年3月収支経過(01~11日)
通貨プラスマイナス前日
ドル円+¥30,000
ユーロ円-¥140,000+¥65,000
ユーロドル-¥44,700(-ドル350)+$650
豪ドル円+¥85,000
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000116.40(SL116.80買い)
ドル円買い50,000115.20(SL114.80売り)
ユーロ円売り50,000☆128.80(SL129.30買い)
ユーロ円買い50,000☆△127.50(128.80ショートカバー)+¥65,000
ユーロ円買い50,000127.50(SL127.00売り)
ユーロドル売り50,000☆1.1130(SL1.1180買い)
ユーロドル買い50,000☆△1.1000(1.1130ショートカバー)+$650
豪ドル円売り50,00085.70(SL86.20買い)
豪ドル円買い50,00084.50(SL84.00売り)
前日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000116.50(SL116.90買い)
ドル円買い50,000115.30(SL114.90売り)
ユーロ円売り50,000128.50(SL129.00買い)
ユーロ円買い50,000127.20(SL126.70売り)
ユーロドル売り50,0001.1070(SL1.1120買い)
ユーロドル買い50,0001.0950(SL1.0900売り)
豪ドル円売り50,00086.00(SL86.50買い)
豪ドル円買い50,00084.80(SL84.30売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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