鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 103.50~104.80 |
ユーロ円 | 125.50~126.80 |
ユーロドル | 1.2070~1.2200 |
豪ドル円 | 76.50~77.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米国では足元の感染拡大が続く中、市場はワクチンや米追加経済対策への期待を背景に、米国株式市場ではNYダウが一時3万ドル台を達成するなど、世界的なカネ余り事情が株価の押し上げ材料になっている。その中、ファイザーが年内のワクチン出荷目標を半減する旨が伝えられており、ワクチン開発に対する不透明感もあり、そして、過熱感がある株式市場は正念場を迎えつつあるとの見解も少なく無い。いずれにしても、市場は今晩の米雇用統計の動向に注がれており、総じて、調整主導の展開を強いられているが、FRBによる低金利政策の持続性がある以上、ドルを拙速的に買い戻す動きは後退している。ただ、米金利の優位性、そして、ワクチンの有効性が明確になれば、一気にドル買いに反応する事態も想定しなければならず、引き続き直近のレンジ幅で臨機応変な売買が求められる。
一方、ドル円は再び104円割れになるなどリスク選考で円買い志向を強めているが、米中対立構造を背景にドルを買い戻す動きに注視し、引き続きレンジ幅ドル円103.50~104.80円を重視しながら、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはドル売りに助長される中、1.21台で底堅い展開を見せてはいるが、英・EU貿易交渉が難航、そして、来週のECB理事会ではパンデミック緊急購入プログラムの拡大など追加緩和が確実視される中、最近のユーロ高へのけん制を示す可能性も指摘されており、相対的にポジション解消売りが優先されやすい相場環境にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.2070~1.2200を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円103円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、ドル円105円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.21割れから押し目買いと共に、1.22前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、株価動向を注視し、様子見スタンスを強めているが、輸出企業は売り急ぐことなく、ドル円105円前後を中心に、104円台半ば以上からナンピン売りで待機している模様。一方、輸入企業はドル円104円割れから随時実施しており、現状では103円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、利食いと損切りが相混じる中、調整色を強めているが、現状ではユーロドル1.21割れから押し目買いと共に、1.22前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円103円台半ば前後ではロング、104円台半ば以上ではショートをイメージし、ユーロ円は125円台半ば前後から押し目買いと共に、126円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは76円台半ば前後から押し目買いと共に、78円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 102.85 | 105.00 |
ユーロ円 | 125.00 | 127.20 |
ユーロドル | 1.2030 | 1.2250 |
豪ドル円 | 76.10 | 78.30 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ドル円ロング | 50,000 | ☆103.90(SL103.50売り) |
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.2150(SL1.2200買い) |
豪ドル円ショート | 50.000 | ☆76.50(SL77.70買い) |
前日のSL実行ポジション(SL&SP)
ドル円ロング | 50,000 | ☆▼104.00(SL103.90売り)-¥5,000 |
ユーロ$ショート | 50,000 | ☆▼1.2030(SL1.2150買い)-$600 |
2020年12月収支経過(01~04日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥5,000 | -¥5,000 |
ユーロ円 | -¥25,000 | |
ユーロドル | -¥107,300(-$850) | -$600 |
豪ドル円 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 104.80 |
ドル円買い | 50,000 | ☆103.90(SL103.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 126.80(SL127.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 125.60(SL125.10売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | ☆1.2150(SL1.2200買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.2050 |
豪ドル円売り | 50.000 | 77.80(SL78.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 76.70 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 104.80 |
ドル円買い | 50,000 | 103.50(SL103.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 126.70(SL127.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 125.50(SL125.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2200(SL1.2250買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.2080 |
豪ドル円売り | 50.000 | 77.70(SL78.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 76.70 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。