鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 109.50~110.50 |
ユーロ円 | 129.30~130.30 |
ユーロドル | 1.1770~1.1870 |
豪ドル円 | 80.30~81.30 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米国株式市場では米債券利回りの上昇を嫌気し、前日比271ドル安と調整色を強めている。そして、市場では米連邦準備理事会(FRB)の量的緩和の縮小(テーパリング)開始時期を巡り様々な憶測が飛び交う中、来週22日のFOMCの結果に注目を置かざるを得ないが、依然として、金融緩和縮小にはハト派とタカ派に分かれており、相対的には大きなサプライズは期待薄と言わざるを得ないだろう。その中、本邦では足元のデルタ株による感染拡大が沈静化の兆しがあるが、次期総裁選が混戦模様になっており、拙速的に売買を模索する難しさがある。ただ、菅首相の不出馬により、与党が衆院選で圧勝する可能性が高いだろうが、株価や為替相場に反映されるかは懐疑的である。そして、米国や欧州ではデルタ株の感染の影響がどの程度になるかが不透明であり、相対的に方向感を見いだせない状況にあり、狭いレンジ相場を作り出している。
一方、ドル円は110円前後で一進一退を繰り返しているが、一連の経済指標では9月FOMCで資産購入ペース縮小開始を裏付けるものがなく、引き続きレンジ幅ドル円109.50~110.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは1.18台前半でもみ合い相場と化しているが、ECBは先の理事会で債券購入縮小を打ち出しているとは言え、米ドル及びポンド主導の展開は否めない。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1770~1.1870を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的にはドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円109円台半ば前後から押し目買いと共に、110円台半ば前後からナンピン売りで待機をすることを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.18割れから押し目買いと共に、1.18台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを継続しているが、輸出企業はドル円110円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円109円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、引き続き戻り売りを優先する中、現状では、ユーロドル1.18台後半からナンピン売りと共に、1.18割れから少な目の押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円109円台半ば前後ではロング、ドル円110円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は129円台半ば前後から押し目買いと共に、130円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは80円台半ば割れから押し目買いと共に、81円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 108.85 | 111.00 |
ユーロ円 | 128.85 | 130.90 |
ユーロドル | 1.1710 | 1.1930 |
豪ドル円 | 79.80 | 81.85 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆129.50(SL130.30買い) |
2021年9月収支経過(01~13日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥55,000 | |
ユーロ円 | ||
ユーロドル | -¥12,800(-ドル100) | |
豪ドル円 | -¥10,000 | +¥25,000 |
前日の売買 東京市場
豪ドル円売り | 50,000 | ☆81.30(SL81.80) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 110.40(SL110.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 109.50(SL109.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.50(SL131.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.50 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1880(SL1.1930買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1780(SL1.1730売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 81.80(SL82.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆△80.80(81.30ショートカバー)+¥25,000 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 110.40(SL110.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 109.50(SL109.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.30(SL130.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.50 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1870(SL1.1920買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1770(SL1.1720売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 81.30(SL81.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 80.30(SL79.80売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。