鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 104.50~106.00 |
ユーロ円 | 123.50~125.00 |
ユーロドル | 1.1750~1.1900 |
豪ドル円 | 75.80~77.30 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
市場はバイデン候補の勝利宣言があったが、米国製薬会社のファイザーはドイツのビオンテックと開発中の新型コロナワクチンの治験で90%超の予防効果があるとの結果を受けて、今月中にも米当局に緊急使用許可申請すると報じられたことを受けて、市場には安堵感が広がっている。その中、米国株式市場ではダウ平均株価は前日比834ドル高で引けているが、一時1600ドル超急騰し、30,000ドルに迫る展開となるなど様変わりの様相を呈している。そして、米国債相場は急落、10年債利回りも一時0.94%と1%を目指す展開となり、ドルを買い戻す動きが深まっている。穿った見方になるが、トランプ大統領はワクチン開発に期待を抱いただけに地団駄を踏んでいるのが現状であろう。ただ、これをきっかけに息を吹き返す可能性もわずかに残されているのかも知れない。
一方、ドル円はワクチン開発期待を背景に、一気にドル円105円台を回復している。ストップロスを巻き込んだ状態であり、引き続き底堅い展開が予想される。ただ、もう一段の上昇も考えられる反面、株式の急騰や米債券利回りの上昇にも違和感が生じており、利益確定売りも随所に散見されており、当面、レンジ幅ドル円104.50~106.00円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは特筆すべき買い材料の無い中、序盤はリスク選好のドル売りを背景に、ユーロドルは1.19台に上昇したものの失速気味に1.18前後まで下落するなど波乱含みの展開を強いられている。ワクチン開発が実用化されれば、欧州圏にとっても朗報なだけに、これからの下値トライにも慎重にならざるを得ない。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1750~1.1900を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円104円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、ドル円106円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.17台半ば前後から押し目買いと共に、1.19前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、株高期待を背景に底堅い展開と判断しているが、輸出企業はドル円105円台では随時実施しており、現状では106円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円104円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、利益確定売りに圧されて、戻りの鈍い展開を強いられている。現状ではユーロドル1.18台後半からナンピン売りと共に、1.17台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円104円台半ば前後ではロング、106円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は123円台半ば前後から押し目買いと共に、125円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは76円割れから押し目買いと共に、77円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 104.00 | 106.30 |
ユーロ円 | 123.20 | 125.55 |
ユーロドル | 1.1710 | 1.1935 |
豪ドル円 | 75.40 | 77.80 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
No position |
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
豪ドル円ショート | 50.000 | ☆▼75.00(SL75.80買い)-¥40,000 |
2020年11月収支経過(02~10日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥10,000 | +¥25,000 |
ユーロ円 | +¥5,000 | -¥25,000 |
ユーロドル | -¥68,400(-ドル550) | +$100 |
豪ドル円 | -¥90,000 | -¥65,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆△104.30(103.80ロングカバー)+¥25,000 |
ドル円買い | 50,000 | 103.10(SL102.60売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆▼123.70(SL124.20買い)-¥25,000 |
ユーロ円買い | 50,000 | 122.50(SL122.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1930(SL1.1980買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆△1.1830(1.1850ショートカバー)+$100 |
豪ドル円売り | 50.000 | ☆▼75.80(SL76.30買い)-¥25,000 |
豪ドル円買い | 50,000 | 74.80 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 105.80(SL106.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 104.60(SL104.10売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 125.00(SL125.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 123.80(SL123.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1880(SL1.1930買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1770(SL1.1720売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | 77.00(SL77.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 75.90(SL75.40売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。