鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 107.70~108.70 |
ユーロ円 | 129.30~130.30 |
ユーロドル | 1.1970~1.2070 |
豪ドル円 | 82.70~83.70 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
バイデン大統領が富裕層へのキャピタルゲイン課税の最高税率を43.4%に引き上げる旨が伝わり、米株式市場ではNYダウ平均が前日比321ドル安と急降下している。市場参加者も日々の乱高下に翻弄される格好で株式市場は一時400ドル超下落するなど敏感に反応している。相対的には投資収入に対しする課税であるため、必然的に株価の押し下げ材料になっているが、反面、米景況感の良さを背景に、一過性の下落局面との見方も少なくない。当面、来週に予定されているバイデン大統領のキャピタルゲイン税引き上げ案の具体的内容を見極めたいとの思惑もあるが、株価との連動性が希薄なだけに、過剰反応は禁物であろう。
一方、ドル円は米債券利回りの低下も手伝い、再び108円割れへとやや警戒感を強めているが、ドル円108円前後では実需や調整主導の展開にあり、いまだに狭いレンジ幅での攻防を余儀なくされている。引き続きレンジ幅ドル円107.0~108.70円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルは戻り売りが優勢の中、リスク回避のドル買いも加わり、一時節目の1.20ドルを割り込む場面もあり、上値の重さが意識されている。昨日のECB理事会では政策金利は据え置かれたが、ECBはパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)について、ラガルド総裁はPEPPの段階的終了は議論しなかったと言及しており、改めてコロナ禍においての慎重姿勢が強く、ユーロは一旦利益確定売りに圧されている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1970~1.2070を重視し、同レベル前後からナンピン売買が
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円107円台半ば前後を視野に、107円台後半から押し目買いを勧めると共に、108円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.20割れから押し目買いと共に、1.20台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は昨日と同様に、ドル円108円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円108円割れから押し目買いを実施しており、現状ではドル円107円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、引き続き戻り売りを優先する中、現状ではユーロドル1.20台半ば以上からナンピン売りと共に、1.20割れから押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円107円台半ば前後ではロング、108円台半ば前後ではショートをイージし、ユーロ円は129円台半ば割れから押し目買いと共に、130円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは82円台半ば前後から押し目買いと共に、83円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 107.00 | 109.10 |
ユーロ円 | 128.70 | 130.85 |
ユーロドル | 1.1910 | 1.2130 |
豪ドル円 | 82.15 | 84.30 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ドル円ロング | 50,000 | ☆108.30(SL107.70売り) |
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.2020(SL1.2080買い) |
豪ドル円ロング | 50,000 | ☆83.30(SL82.80売り) |
2021年4月収支経過(01~23日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥65,000 | |
ユーロ円 | +¥80,000 | |
ユーロドル | -¥84,500(-$650) | |
豪ドル円 | +¥25,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 108.70 |
ドル円買い | 50,000 | 107.70(SL107.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.50(SL131.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.50(SL129.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2080(SL1.2130買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1980 |
豪ドル円売り | 50,000 | 84.30(SL84.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆83.30(SL82.80売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 108.60 |
ドル円買い | 50,000 | 107.70(SL107.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.30(SL130.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.30(SL128.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2070(SL1.2120買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1980 |
豪ドル円売り | 50,000 | 83.60 |
豪ドル円買い | 50,000 | 82.70(SL82.20売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。