鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 108.30~109.30 |
ユーロ円 | 132.80~133.80 |
ユーロドル | 1.2200~1.2300 |
豪ドル円 | 84.00~85.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米国でインフレ懸念がやや後退気味であり、日経平均株価は米長期金利の低下や国内の新型コロナウイルスのワクチン接種の進展期待も手伝い、前日比189円高と堅調に推移している。その中、中国株式相場は大幅に上昇、CSI300指数が昨年7月以来の大幅高で引けている。一部では中国共産党創建100周年が迫っており、さらに中国当局は商品高抑制や金融市場の管理強化を図る可能性が高く、もう一段の上昇も期待されている。ただ、米中対立構造も含めて、中国のデジタル化など絡み、また、三峡ダムの崩壊、そして、食糧危機など様々悪材料が回遊しており、中国当局による意図的な株価つり上げとの憶測もある。当面、過剰期待は禁物であり、相場が大きく動意づいてからの始動が得策であろう。
一方、ドル円は米国の渡航中止勧告を背景に、オリンピック・パラリンピックの開催の有無が問われているが、米英両国でのワクチン接種率はすでに40%を超えており、日本の接種率3%であり、遅かれ早かれ米英に追いつく可能性が高く、基本的には無事に開催される見通しが高い。その中、米金利の低下を受けて、下値を模索してはいるが、依然として、日米金利差の優位性は揺らいでおらず、拙速的な下値トライは自重局面にある。引き続きレンジ幅ドル円108.30~109.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルはドルの調整売りや悪材料出尽くし感も手伝い、1.22台で底堅い展開を見せている。ただ、更なる上昇局面では、利益確定売りも随所に散見されており、上値も限定的になっている。引き続きレンジはばユーロドル1.2200~1.2300を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円108円台半ば割れから押し目買い共に、109円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.22前後から押し目買いと共に、1.23前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は今朝と同様に、ドル円109円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円108円台半ば割れから押し目買いを継続している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、戻り売りを優先しており、現状ではユーロドル1.22前後から押し目買いと共に、1.23前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、繰り返しなるが、ドル円108円台半ば割れではロング、109円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は133円前後から押し目買いと共に、134円台前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは84円前後から押し目買いと共に、85円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 107.85 | 109.90 |
ユーロ円 | 132.40 | 134.50 |
ユーロドル | 1.2145 | 1.2370 |
豪ドル円 | 83.40 | 85.50 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ドル円ロング | 50,000 | ☆108.60(SL108.50売り) |
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.2250(SL1.2300買い) |
豪ドル円ロング | 50,000 | ☆84.50(SL83.70売り) |
2021年5月収支経過 (06~25日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥25,000 | |
ユーロ円 | +¥15,000 | |
ユーロドル | +¥13,200(+$100) | |
豪ドル円 | -\10,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買 海外市場
出来ず Nothing done |
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 109.40 |
ドル円買い | 50,000 | 108.50(SL108.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 133.50(SL134.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 132.50(SL132.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | ☆1.2250(SL1.2300買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.2160(SL1.2110売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 84.80 |
豪ドル円買い | 50,000 | 84.00(SL83.50売り) |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 109.30 |
ドル円買い | 50,000 | 108.30(SL107.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 133.80(SL134.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 132.80(SL132.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2300(SL1.2350買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.2200 |
豪ドル円売り | 50,000 | 84.80 |
豪ドル円買い | 50,000 | 84.00(SL83.50売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。