鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 107.30~108.50 |
ユーロ円 | 117.30~118.50 |
ユーロドル | 1.0870~1.1000 |
豪ドル円 | 70.00~71.30 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
トランプ米大統領は世界保険機構(WHO)が中国の操り人形だと非難し、テドロスWHO事務局長に対し、30日間の期限付きで資金を恒久的に引き上げる旨を通告、本質的な改善がみられなければ、米国は脱退すると警告、中国は責任転嫁と非難するなど、米中の対立構造の再燃がマーケットのかく乱要因にもなっている。その中、トランプ大統領はワクチンで素晴らしい進展があると楽観的ではあるが、反面、ムニューシン米財務長官は雇用の数字はさらに悪化し、6月は極めて厳しい月になると最優先事項は人々の雇用維持にあると指摘、また、パウエルFRB議長は長期の失業は経済を何年も圧迫する可能性があり、米経済は誰も記憶にないほど大規模な打撃に直面するとまで言及している。マイナス金利導入も意識せざるを得ない状況に置かれており、拙速的にドルを買い戻す雰囲気は削がれている。
一方、ドル円はワクチン開発の進展期待、原油価格の持ち直し、そして、株高期待もあり、一時ドル円108円台を回復したが、相対的なリスクオンのムードは強く、ポジション調整主導で戻りの鈍さが改めて意識されている。引き続きレンジ幅ドル円107.30~108.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは心理的節目であるユーロドル1.1000トライには至らず、利益確定売りに圧される格好で改めで上値の重さが意識されている。米中対立の再燃もあり、下値は限定的ではあるが、引き続きレンジ幅ユーロドル1.0870~1.10000を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円107円台半ば割れから押し目買いと共に、108円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.09割れから押し目買いと共に、1.10前後からナンピン売りで対応することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円108円前後からナンピン売りを実施しており、現状ではドル円108円台半ば前後に集約されている模様。一方、輸入企業はドル円107円前後を中心に、107円台半ば割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、再び調整色を強める中、ユーロドル1.100前後の上値の重さが意識されている。現状ではユーロドル1.09割れから押し目買いと1.1000前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円107円台前半ではロング、108円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は117円台半ば割れから押し目買いと共に、118円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは70円割れから押し目買いと共に、71円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 106.75 | 108.90 |
ユーロ円 | 116.70 | 119.00 |
ユーロドル | 1.0820 | 1.1040 |
豪ドル円 | 69.50 | 71.75 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆108.00(SL108.30買い) |
豪ドル円ショート | 50.000 | ☆70.80(SL71.20買い |
2020年5月収支経過(01~20日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | ||
ユーロ円 | -¥25,000 | |
ユーロドル | +¥76,500(+$650) | |
豪ドル円 | -¥90,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆108.00(SL108.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 107.00(SL106.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 118.30(SL118.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 117.00(SL116.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1000(SL1.1050買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0880(SL1.0830売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | ☆70.80(SL71.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 69.70(SL69.20売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 108.40(SL108.90買い) |
ドル円買い | 50,000 | 107.60 |
ユーロ円売り | 50,000 | 118.40(SL118.90買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 117.30(SL116.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0990(SL1.1040買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0880(SL1.0830売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | 71.20(SL71.70買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 70.20 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。