鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 105.30~106.50 |
ユーロ円 | 124.00~125.30 |
ユーロドル | 1.1720~1.1850 |
豪ドル円 | 75.00~76.30 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米国ではウィルス感染拡大懸念が強まる中、先に発表された米第2四半期のGDPが過去最悪のマイナス成長を記録し、また、米債券利回りが軒並み低下しており、相対的にドルを手仕舞う動きが優先されていたが、米国のみならず、各主要国のGDPも低迷しており、更にドル売りを促す要因とは言い難い相場環境にある。反面、ここ最近、米ドルは対主要国通貨では売られ過ぎの傾向が強かっただけに、相対的にドルの買い戻しが目立っている。ただ、米国もリスク感染のみならず、中国との覇権争いがエスカレートしている関係上、一旦振出しに戻り、相場の動意待ちで対応する事が得策であろう。
一方、ドル円は一時105円割れとなり、警戒感を強めていたが、ストップロスが一巡すると共に、買い戻しの動きが強まっている。ただ、米10年債利回りが0.5%割れ目前に迫っており、拙速的にドルを買い戻す雰囲気は削がれている。引き続きレンジ幅ドル円105.30~106.50円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは過熱感と共に、ポジション調整売りが優勢となり、1.18割れまで下落基調を強めている。一時ECBの復興基金への期待感が先行しており、ユーロドル1.20台も視野に入っていたが、同レベルでは戻り売りと利益確定売りが随所に散見されており、再び下値を模索している。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1720~1.1850を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円105円前後から押し目買いと共に、106円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.17台半ば割れから押し目買いと共に、1.18台後半からナンピン売りで対応することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円106円前後からナンピン売りを随時実施しており、現状ではドル円106円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円105円台前半から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、一転してポジション調整売りが先行している。現状では直近のレンジ幅を1.1730~1.1880を重視し、1.17台半ば割れから押し目買いと共に、1.19前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円105円台前半ではロング、ドル円106円台半ば前後ではショートをメージし、ユーロ円は124円前後から押し目買いと共に、125円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは75円前後から押し目買いと共に、76円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 104.80 | 107.00 |
ユーロ円 | 123.55 | 125.80 |
ユーロドル | 1.1670 | 1.1880 |
豪ドル円 | 74.55 | 76.75 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆124.70(SL125.30買い) |
豪ドル円ショート | 50.000 | ☆75.80(SL76.30買い) |
前日のSL実行ポジション(SL&SP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆▼124.00(SL124.70買い)-¥35,000 |
2020年7月収支結果 マイナス-¥144,600
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥20,000 | +¥55,000 |
ユーロ円 | -¥15,000 | -¥35,000 |
ユーロドル | -¥149,600(-ドル1,200) | +$150 |
豪ドル円 | +¥40,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円買い | 50,000 | ☆104.20(SL103.70売り) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆△105.30(104.20ロングカバー)+¥55,000 |
ドル円買い | 50,000 | 104.00(SL103.3.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆124.70(SL125.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 123.50 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1930(SL1.1980買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆△1.1800(1.1830ショートカバー)+$150 |
豪ドル円売り | 50.000 | ☆75.80(SL76.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 74.50(SL74.00売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 106.50(SL107.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 105.30(SL104.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 125.30(SL125.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 124.20 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1850(SL1.1900買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1730(SL1.1680売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | 76.30(SL76.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 75.20 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。