鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 108.50~109.50 |
ユーロ円 | 129.80~130.80 |
ユーロドル | 1.1930~1.2030 |
豪ドル円 | 84.50~85.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
注目のFOMC声明ではパンデミックは見通しに相当のリスクをもたらし続けているが、全体的な金融市場の状況は緩和的であり、月間1,200億ドルの債券購入を維持し、政策金利は全会一致で据え置きが決定、その後、パウエル議長の会見では経済的な最悪の事態の一部は回避されたが、経済の道筋はウイルスに大きく依存しているとも指摘、回復は依然まちまちで完全からは程遠く、インフレの一時的な上昇は利上げを正当化しないと強調している。相対的に超低金利政策の長期化を促すハト派な印象が強く、ドルを手仕舞う動きが優先されている。ただ、米国株式市場ではNYダウが前日比189ドル高と反発、そして、米10年債利回りは1.644%まで上昇しており、もう一段のドルの下落局面ではドルを買い戻す条件は整いつつある。
一方、ドル円は米債券利回りの動向に振られる展開ではあるが、利食いと損切りが相混じり、ドル円109円前後で試行錯誤が続いている。ただ、米金利が高どまっているだけに、拙速的な下値トライは慎重にならざるを得ない。引き続き直近のレンジ幅ドル円108.50~109.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルはドル売りに助長され、再び1.200台に迫る展開ではあるが、欧州の主要国は深刻な副作用の報告を受けてワクチンの接種を一旦中断されるなど、不安材料には事欠かないだけに、戻り売り優先の展開を強いられている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1930~1.2030を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円108円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、ドル円109円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.19台前半から押し目買いと共に、1.20台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを継続する中、輸出企業はドル円109円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円108円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ユーロドル1.19台半ば以上から随時実施しており、現状では1.20台以上からナンピン売りと共に、1.19台前半から押し目買いで対応している模様。
●クロス円は、ドル円108円台半ば前後ではロング、109円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は130円割れから押し目買いと共に、131円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは84円台半ば前後から押し目買いと共に、85円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 107.85 | 110.00 |
ユーロ円 | 129.35 | 131.50 |
ユーロドル | 1.1870 | 1.2085 |
豪ドル円 | 83.85 | 86.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ドル円ロング | 50,000 | ☆108.80(SL108.50売り) |
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆130.40(SL131.00買い) |
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.1970(SL1.2030買い) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆85.00(SL85.50買い) |
前日のSL実行ポジション(SL&SP)
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆▼84.40(SL85.00買い)-¥30,000 |
2021年3月収支経過(01~18日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥45,000 | |
ユーロ円 | +¥15,000 | |
ユーロドル | +\6,500(+$50) | |
豪ドル円 | -¥25,000 | -¥30,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 109.50 |
ドル円買い | 50,000 | 108.50(SL108.10売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆130.40(SL130.90買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.30(SL128.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | ☆1.1970(SL1.2020買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1850(SL1.1800売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆85.00(SL85.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 84.00 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 109.50 |
ドル円買い | 50,000 | 108.50(SL108.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 131.00(SL131.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.80 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2030(SL1.2080買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1930 |
豪ドル円売り | 50,000 | 85.50(SL86.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 84.50 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。