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為替イブニング海外市場2021年7月28日

2021年07月28日
(コラム執筆時間:19時20分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円109.50~110.50
ユーロ円129.50~130.50
ユーロドル1.1770~1.1870
豪ドル円80.30~81.30
相場状況の振り返りと今後の展開予想

市場は今晩のFOMCの動向を見極めたいとの思惑もあり、相場自体は動意薄の展開を強いられている。その中、東京都との新型コロナウイルス感染者数が初めて3000人を上回り、2日連続で過去最多を更新したことが嫌気されているが、同時に、中国での規制強化が投資家心理のリスク回避の動きを強めており、日経平均株価は4営業日ぶりに388円安と反落している。ただ、感染者数は増加の一途である反面、重篤患者や死亡者数は微増にとどまっており、株式市場はやや過剰反応している嫌いは否めない。いずれにしても、緊急事態宣言の効果が薄れていることは明白である以上、今後は若者世代にワクチン接種を如何に浸透させるかしか策はないのかもしれない。一部では五輪中止などの馬鹿げた発言もあるが、コロナとの共存に舵を切った以上、ある程度の感染拡大は許容範囲と捉えるべきであろう。とは言え、為替相場への影響は限定的であるように、市場はリスク回避のドル買いと円買いが相混じり、総じて、調整主導の展開を余儀なくされているのが現状である。引き続き相場の動意を待ってからのナンピン売買が得策であろう。

一方、ドル円は110円目前ではもみ合い相場が続いている。FOMCでは政策金利は据え置かれる見通しであるが、パウエルFRB議長は早期のテーパリング観測(金融緩和縮小)には否定的と見方が支配的であり、相場が動意づくかは懐疑的である。引き続きレンジ幅ドル円109.50~110.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

他方、ユーロドルは米ドル主導は変わらず、ユーロドル1.18台前半で終始している。更なる買い材料が乏しいだけに、無理をせずに、直近のレンジ幅1.1770~1.1870を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円109円台半ば前後から押し目買い共に、110円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.17台半ば前後から押し目買いと共に、1.18台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円110円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円109円台半ば割れから押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●海外勢によれば、引き続き戻り売りを優先する中、現状では今朝と同様に、ユーロドル1.18台半ば以上からナンピン売りと共に、1.17台後半から押し目買いで対応している模様。

●クロス円は、ドル円109円台半ば前後ではロング、ドル円110円半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は129円台半ば前後から押し目買いと共に、130円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは80円台半ば割れから押し目買いと共に、81円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円108.85111.00
ユーロ円128.85131.00
ユーロドル1.17151.1925
豪ドル円79.7581.85

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
ドル円ロング50,000☆109.70(SL109.50売り)
ユーロ円ロング50,000☆129.70(SL129.50売り)
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
ドル円ロング50,000★▼110.00(SL109.70売り)-¥15,000
2021年7月収支経過(01~28日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円+¥25,000-¥15,000
ユーロ円+¥50,000
ユーロドル+¥58,500(+ドル450)
豪ドル円-¥50,000+¥35,000
前日の売買 東京市場
ドル円買い50,000☆110.00(SL109.50売り)
豪ドル円売り50,000★△81.50(80.80ロングカバー)+¥35,000
前日の売買 海外市場
ドル円買い50,000☆109.70(SL109.30売り)
本日の売買&予定 東京市場
出来ず Nothing done
ドル円売り50,000110.20
ドル円買い50,000109.30(SL108.90売り)
ユーロ円売り50,000130.30
ユーロ円買い50,000129.30(SL128.80売り)
ユーロドル売り50,0001.1850(SL1.1900買い)
ユーロドル買い50,0001.1750(SL1.1700売り)
豪ドル円売り50,00081.30(SL81.80買い)
豪ドル円買い50,00080.30(SL79.80売り)
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り50,000110.30
ドル円買い50,000109.50(SL109.10売り)
ユーロ円売り50,000130.30
ユーロ円買い50,000129.50(SL129.00売り)
ユーロドル売り50,0001.1850(SL1.1900買い)
ユーロドル買い50,0001.1750(SL1.1700売り)
豪ドル円売り50,00081.30(SL81.80買い)
豪ドル円買い50,00080.30(SL79.80売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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