鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 109.00~110.00 |
ユーロ円 | 127.80~128.80 |
ユーロドル | 1.1670~1.1770 |
豪ドル円 | 79.00~80.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
市場ではFRBの資産購入ペース縮小開始への期待が高まっているが、昨日、パウエルFRB議長はビデオ会議において、新型ウイルス感染はしばらく米国に留まる可能性を指摘、デルタ株の感染が重大な経済的影響があるかは不明ではあるが、雇用情勢に影響を及ぼす可能性にも言及している。その中、7月米小売売上高は直近の米経済指標と同様に予想を下回り、相対的に警戒感を強めながら米株式市場では3業種下落、そして、米債券利回りも低下基調にあり、拙速的にドルを買い戻す動きには至っていない。反面、中国経済の低迷やアフガンによる地政学的リスクなどを背景に安全資産のドル買いニーズは健在であり、積極的にポジションを取りづらい外部環境にある。引き続き相場が大きく動意づいてからの始動が得策であろう。
一方、ドル円は109円台を維持しているが、米小売売上高が予想以上に悪化しており、ドルを拙速的に買い戻す動きは限定されている。ただ、デルタ株が猛威を振るう中、緊急事態宣言の延長なども嫌気されており、相対的に方向感に乏しい展開に追いやられている。引き続きレンジ幅ドル円109.00~110.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは特筆すべき買い材料のない中、引き続き戻り売りに圧されており、ユーロドル1.17割れも視野に入りつつある。ユーロ圏のインフレ圧力は米国ほど強まってはおらず、そして、ECBは出口戦略を見出せない段階であり、戻りに鈍い展開を強いられている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1670~1.1770を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円109円前後から押し目買いと共に、110円前後からナンピン売りで待機をすることを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.17割れから押し目買いと共に、1.18前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円110円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円109円前後から押し目買いを継続している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、現状ではユーロドル1.18前後からナンピン売りと共に、1.17割れから少な目の押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円109円前後ではロング、ドル円110円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は128円前後から押し目買いと共に、129円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは79円前後から押し目買いと共に、80円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 108.50 | 110.55 |
ユーロ円 | 127.30 | 129.50 |
ユーロドル | 1.1610 | 1.1820 |
豪ドル円 | 78.45 | 80.55 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆128.30(SL127.80売り) |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.1730(SL1.1670売り) |
豪ドル円ロング | 50,000 | ☆79.70(SL79.00売り) |
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆▼128.80(SL128.30売り)-¥25.000 |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆▼1.1770(SL1.1730売り)-ドル200 |
2021年8月収支経過(02~18日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥25,000 | |
ユーロ円 | -¥25.000 | -¥25.000 |
ユーロドル | -¥25,600(-$200) | -$200 |
豪ドル円 | +¥55,000 |
前日の売買 東京市場
豪ドル円買い | 50,000 | ☆79.70(SL79.20売り) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 110.00(SL110.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 109.00(SL108.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 129.10 |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆128.30(SL127.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1830 |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆1.1730(SL1.1680売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 80.20 |
豪ドル円買い | 50,000 | 79.30(SL78.80売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 110.00(SL110.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 109.00(SL108.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 128.80 |
ユーロ円買い | 50,000 | 127.80(SL127.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1770 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1670(SL1.1620売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 80.00 |
豪ドル円買い | 50,000 | 79.00(SL78.80売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。