鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 110.30~111.30 |
ユーロ円 | 131.80~132.80 |
ユーロドル | 1.1880~1.1980 |
豪ドル円 | 83.50~84.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
先のFOMCにおいて、FRBがハト派的からタカ派的に移行したとの思惑から、相対的にドルを買い戻す動きが顕著になり出している。そして、日欧の金融政策が現状維持にとどまる公算が高く、また、米債券利回りの下げ止まりも手伝い、必然的にドル買いに集中しやすい相場環境にある。ただ、コロナ禍におけるテーパリング観測(金融緩和縮小)は時期尚早との見解も少なくなく、未だに、利上げに関しては紆余曲折の段階と言わざるを得ない。その中、ボスティック・アトランタ連銀総裁は、米経済は回復の途上にあり、22年の利上げを予想、23年には2回の利上げを見込むと言及。また、カプラン・ダラス連銀総裁もインフレ率が今年と来年に当局目標の2%を上回り、失業率は4%未満に低下するとし、22年の利上げ開始を予想と楽観的な見方もあるが、過度なドル高をけん制する動きも捨てきれず、あくまでも段階的なドルの上昇局面と見なした方が無難であろう。
一方、ドル円は一時年初来高値111円台を回復するなど、底堅い展開が予想される。ただ、世界的にも新型コロナウィルスの感染拡大がリバウンド化しつつあり、安易にポジションを取り切れない状況にある。引き続きレンジ幅ドル円110.30~111.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはECBの金融政策の変更もなく、依然として、米ドル主導の展開は否めない中、上値ユーロドル1.200台に対うる抵抗感もあり、戻り売りが優先されている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1880~1.1980を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円110円台前半から押し目買い共に、111円台前半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.19割れから押し目買いと共に、1.200前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円111円後から随時実施しており、現状では、ドル円111円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円110円台半ば割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、微調整に終始しているが、現状では昨日と同様に、ユーロドル1.200前後からナンピン売りと共に、1.19割れから押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円110円台半ば割れではロング、111円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は132円割れから押し目買いと共に133円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは83円台半ば前後から押し目買いと共に、84円台半ば前後かナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 109.90 | 112.10 |
ユーロ円 | 131.35 | 133.50 |
ユーロドル | 1.1825 | 1.2030 |
豪ドル円 | 83.00 | 85.10 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆131.80(SL132.80買い) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆83.50(SL84.50買い) |
2021年6月収支経過(01~24日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥10,000 | |
ユーロ円 | -¥5,000 | |
ユーロドル | +¥46,200(+ドル350) | |
豪ドル円 | -¥50,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 111.30(SL111.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 110.30(SL109.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 132.80(SL133.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 131.80 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1980(SL1.2030買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1900(SL1.1850売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 84.30(SL84.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 83.50 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 111.30(SL111.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 110.30(SL109.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 132.80(SL133.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 131.80 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1980(SL1.2030買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1900(SL1.1850売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 84.50(SL85.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 83.50 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。