鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 103.50~104.70 |
ユーロ円 | 125.50~126.70 |
ユーロドル | 1.2050~1.2170 |
豪ドル円 | 76.50~77.70 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
週明けの米国株式市場ではNYダウが前日比148ドル安と軟調に推移しているが、節目の3万ドル台を維持して引けており、また、ナスダックは史上最高値を更新するなど、株式市場の堅調さが改めて意識されている。その中、米政府が中国による香港立法会(議会)民主派議員の議員資格剥奪を巡り、中国共産党の党員に制裁を科す準備を進めていると伝わるなど、米中対立構造の激化と共に、再び地政学的リスクまで波及しつつある。ただ、トランプ大統領政権下での中国制裁がどこまで進行するかは懐疑的であり、次期バイデン政権がどこまで深堀出来るかに関心が集まりだしている。いずれにしても、ワクチン開発の進展状況や米中対立構造などの不透明要因が重なっており、安易にポジションを取り切れない外部環境にあるだけに、引き続き直近のレンジ幅の中で売買を模索することが賢明であろう。
一方、ドル円は地政学的リスクも加わり、再び安全資産の円買いに傾斜しているが、ドル円104円割れでは日米金利差を踏まえた買戻しが随所に散見されるなど、拙速的に下値を模索する難しさがある。引き続きレンジ幅ドル円103.50~104.70円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは1.21前後で一進一退の展開ではあるが、今週のECB理事会では追加緩和策やユーロ高けん制の動きもあり、拙速的に買い上がる雰囲気は失せている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.2050~1.2170を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円103円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、ドル円104円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.20台半ば前後から押し目買いと共に、1.21台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は今朝と同様に、ドル円105円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円103円台半ば前後から押し目買いを継続している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ポジション調整売りに圧されて、戻りの鈍い展開を強いられている。引き続き直近のレンジ幅を重視し、ユーロドル1.12台半ば以上からナンピン売りと共に、ユーロドル1.20台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、繰り返しなるが、ドル円103円台半ば前後ではロング、104円台後半ではショートをイメージし、ユーロ円は125円台半ば前後から押し目買いと共に、126円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは76円台半ば前後から押し目買いと共に、77円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 103.00 | 105.15 |
ユーロ円 | 125.00 | 127.10 |
ユーロドル | 1.2010 | 1.2215 |
豪ドル円 | 76.00 | 78.20 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ドル円ロング | 50,000 | ☆103.90(SL103.60売り) |
豪ドル円ショート | 50.000 | ☆76.50(SL77.70買い) |
2020年12月収支経過(01~08日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥5,000 | |
ユーロ円 | -¥25,000 | |
ユーロドル | -¥63.000(-ドル500) | +$350 |
豪ドル円 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 104.70 |
ドル円買い | 50,000 | 103.60(SL103.10売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 126.70(SL127.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 125.50(SL125.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2170(SL1.2220買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | ★△1.2080(1.2150ショートカバー)+$350 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.2030(SL1.1980売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | 77.70(SL78.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 76.50 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 104.60 |
ドル円買い | 50,000 | 103.50(SL103.10売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 126.60(SL127.10買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 125.50(SL125.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2170(SL1.2220買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.2050(SL1.2000売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | 77.60(SL78.10買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 76.50 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。