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為替モーニング東京市場2020年11月12日

2020年11月12日

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円104.80~106.00
ユーロ円123.50~124.80
ユーロドル1.1720~1.1850
豪ドル円76.00~77.30
相場状況の振り返りと今後の展開予想

市場はコロナワクチン開発期待を背景に日経平均株価はバブル時期をイメージさせるように29年ぶりに25,000円台を回復している。現状の世界的株高傾向は実体経済を反映しているとは言い難いが、過剰流動性資金が株価の追い風になっていることは間違いなく、主要国の実質金利がマイナスで推移している限り、株式市場に集約される可能性が高く、引き続き底堅い展開が予想される。ただ、カネ余り現象にも拘らず、米債券利回りが上昇過程にあり、株式市場から債券市場にシフトされやすい状況にあるだけに、ある程度の乱高下は避けられない外部環境にあり、短期筋としても、高値掴みに慎重になりつつある。その中、米国ではバイデン新大統領誕生を前にして、トランプ現大統領の悪戦苦闘が続いているが、大勢はほぼ決定しており、残るは米議会の結果次第とも言えるが、双方の投票率が拮抗している関係上、バイデン氏率いる民主党の思惑通りにはならないとの見解も少なく無く、引き続きコロナ情勢とワクチンの進捗状況を睨みながら試行錯誤の展開と見なした方が無難であろう。

一方、ドル円は株高期待を背景に底堅い展開ではあるが、コロナウィルス感染拡大に収束感がない以上、依然として、リスク回避の円買いニーズも根強いものがある。ただ、不確定要素が多々あるだけに、引き続き直近のレンジ幅ドル円104.80~106.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。

他方、ユーロドルは米国と同様にワクチン期待が先行しているが、都市封鎖を踏まえて、ECBによる追加緩和策への期待を背景に、引き続き戻り売り優先の展開を強いられている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1720~1.1850を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円104円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、ドル円105円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.17台半ば前後から押し目買いと共に、1.18台後半からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、株価動向に注視し、様子見スタンスを強めている。輸出企業はドル円106前後を中心に、105円台後半からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円105円割れから押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、微調整に終始しているが、現状ではユーロドル1.18台半ば前後からナンピン売りと共に、1.17台半ば割れから押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円105円割れではロング、106円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は123円台半ば前後から押し目買いと共に、125円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは76円前後から押し目買いと共に、77円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円104.30106.50
ユーロ円123.10125.30
ユーロドル1.16701.1885
豪ドル円75.6077.80

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
ユーロドルロング50,000☆1.1770(SL1.1720売り)
豪ドル円ショート50.000☆77.00(SL77.30買い)
2020年11月収支経過(02~12日) 
通貨プラスマイナス前日比
ドル円+¥10,000
ユーロ円+¥5,000
ユーロドル-¥68,400(-$550)
豪ドル円-¥90,000
前日の売買&予定 東京市場
ドル円売り50,000105.80(SL106.30買い)
ドル円買い50,000104.60(SL104.10売り)
ユーロ円売り50,000124.80(SL125.30買い)
ユーロ円買い50,000123.70(SL123.20売り)
ユーロドル売り50,0001.1880(SL1.1930買い)
ユーロドル買い50,000☆1.1770(SL1.1720売り)
豪ドル円売り50.000☆77.00(SL77.50買い)
豪ドル円買い50,00076.00(SL75.50売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000105.80(SL106.30買い)
ドル円買い50,000104.80(SL104.30売り)
ユーロ円売り50,000124.80(SL125.30買い)
ユーロ円買い50,000123.60(SL123.10売り)
ユーロドル売り50,0001.1830
ユーロドル買い50,0001.1720(SL1.1670売り)
豪ドル円売り50.00077.30(SL77.80買い)
豪ドル円買い50,00076.20
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

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