鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 103.50~104.70 |
ユーロ円 | 125.50~126.70 |
ユーロドル | 1.2050~1.2180 |
豪ドル円 | 79.50~80.70 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
バイデン次期大統領が本日にも大統領に就任するが、市場は同氏の就任演説の内容に注目しており、相対的に市場は調整相場と化している。現時点では選挙戦で述べていた国家の結束と回復を強調する見通しであるが、相対的な不透明感を背景に、リスク選好の雰囲気が広がっている。その中、バイデン次期米大統領が財務長官に指名したイエレン前FRB議長がインフラ投資を含む米競争力強化のパッケージをまもなく提出するとした上、中国は明らかに米国の最も重要な戦略的競争相手であり、中国の強制労働、不公正、違法な慣行に対応する準備が必要であり、また、習主席と中国政府は人権侵害の罪を犯しており、中国からの脅威に米国は対処しなくてはならないとまで指摘するなど、改めて、米中対立構造を鮮明に打ち出している。そして、企業の競争力を引き上げるためのドル安は求めていないとも述べるなど、総じて、ドル買い戻し志向を強めている。
一方、ドル円はバイデン次期大統領が1.9兆ドル規模の追加経済対策を唱えており、インフレ期待を背景に米債券利回りが上昇、また、米国株式市場も軒並み反発しており、ドルを買い戻す動きがやや優勢になっている。引き続きレンジ幅ドル円103.50~104.70円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは特筆すべき独自の買い材料はない中、やや買い戻しが優勢になっている。相対的にはロングの手仕舞が一巡した可能性があり、更なる上昇局面では引き続き戻り売りに圧される可能性が強い。引き続きレンジ幅ユーロドル1.2050~1.2180を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円103円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、ドル円104円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.20台半ば前後から押し目買いと共に、1.21台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強めているが、輸出企業は昨日と同様に、ドル円104円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円103円台半ば前後から押し目買いを継続している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、現状では昨日と同様に、ユーロドル1.20台半ば前後から押し目買いと共に、1.21台後半からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、繰り返しなるが、ドル円103円台半ば前後ではロング、104円台半ば以上ではショートをイメージし、ユーロ円は125円台半ば前後から押し目買いと共に、126円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは79円台半ば前後から押し目買いと共に、80円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 102.85 | 105.00 |
ユーロ円 | 125.00 | 127.20 |
ユーロドル | 1.2025 | 1.2235 |
豪ドル円 | 80.10 | 81.25 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆125.80(SL126.60買い) |
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.2140(SL1.2180買い) |
豪ドル円ショート | 50.000 | ☆80.30(SL80.80買い) |
2021年1月収支経過(04~20日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥25,000 | |
ユーロ円 | +¥35,000 | |
ユーロドル | +¥6,300(+$50) | |
豪ドル円 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り | 50,000 | ☆125.80(SL126.30買い) |
豪ドル円売り | 50.000 | ☆80.30(SL80.80買い) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 104.30(SL104.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 103.30(SL102.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 126.70(SL127.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 125.50 |
ユーロドル売り | 50,000 | ☆1.2140(SL1.2190買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.2030(SL1.1980売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | 80.70(SL81.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 79.80 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 104.40(SL104.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 103.50(SL103.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 126.60(SL127.10買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 125.60 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2180(SL1.2230買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.2070 |
豪ドル円売り | 50.000 | 80.70(SL81.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 79.70 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。