鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 109.50~110.50 |
ユーロ円 | 129.00~130.00 |
ユーロドル | 1.1750~1.1850 |
豪ドル円 | 79.70~80.70 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
先週末のジャクソンホールでのパウエルFRB議長の講演を前にして、一部のFOMCメンバーからは9月FOMCで資産購入ペース縮小を開始し、来年第1四半期までには資産購入を終了すべきとのタカ派な見解も出ていたが、同議長はテーパリング開始について、年内の開始が適切と発言したことで、一時的にドルを買い戻す動きが強まったものの、反面、市場ではテーパリング観測が即座に利上げには結びつかないことが再認識されており、相場自体への影響は限定的になっている。その中、米経済はインフレ率の上昇を背景に、金利正常化の意向は根強いものがあるが、足元ではデルタ株の感染が再拡大しており、また、雇用情勢は改善してはいるが、パンデミック前の水準にほど遠い水準であり、安易に金融引き締め策に舵を切る必要もないとの見方が支配的になっている。そして、市場には米中対立構造の顕在化、そして、明日に迫っている米軍のアフガンから完全撤退など様々な不安材料が回遊しており、引き続き相場の動意待ちの状況にある。
一方、ドル円は110円台目前で息切れ状態にあるが、依然として、日米金利差によるドル買い需要は根強く、拙速的に下値を模索する展開とは言い難い。引き続きレンジ幅ドル円109.50~110.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは1.18前後で試行錯誤が続いているが、更に買い上げる材料が乏しいだけに、高値使いには要注意のレベルにある。引き続きレンジ幅をユーロドル1.1750~1.1850まで拡大し、ドレベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円109円台半ば前後から押し目買いと共に、110円台半ば前後からナンピン売りで待機をすることを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.17台半ば前後から押し目買いと共に、1.18台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを継続する中、輸出企業はドル円110円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業も同様に、ドル円109円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、引き続き戻り売りを優先する中、ユーロドル1.18前後から随時実施しており、現状では1.18台半ば前後からナンピン売りと共に、1.17前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円109円台半ば前後ではロング、ドル円110円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は129円前後から押し目買いと共に、130円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは80円割れから押し目買いと共に、80円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 108.85 | 110.90 |
ユーロ円 | 128.50 | 130.65 |
ユーロドル | 1.1685 | 1.1900 |
豪ドル円 | 79.20 | 81.35 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆129.50(SL130.00買い) |
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.1800(SL1.1850買い) |
2021年8月収支経過(02~30日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥50,000 | |
ユーロ円 | ±¥0 | |
ユーロドル | -¥25,800(-ドル200) | |
豪ドル円 | +¥5,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 110.50(SL111.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 109.70(SL109.20売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.00(SL130.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.00 |
ユーロドル売り | 50,000 | ☆1.1800(SL1.1850買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1700(SL1.1650売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 80.40(SL80.90買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 79.50(SL79.00売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 110.50(SL111.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 109.50(SL109.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.00(SL130.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.20 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1850(SL1.1900買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1750 |
豪ドル円売り | 50,000 | 80.70(SL81.20) |
豪ドル円買い | 50,000 | 79.70(SL79.00売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。