鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 106.30~107.80 |
ユーロ円 | 118.80~120.30 |
ユーロドル | 1.1100~1.1230 |
豪ドル円 | 69.80~71.30 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
新型ウイルス感染リスクに関して、G7の電話会議が行われ、各国が協調して対応する姿勢を強調していたが、FRBが急遽0.5%の利下げに踏み切り、ドル売りが加速している。パウエルFRB議長はウイルス感染が新たなリスクであり、どこまで続くのか誰もわからないと指摘、今回の緊急利下げは米経済の強さを維持するための行動と述べている。ただ、NYダウ平均株価は利下げにもかかわらず、一時1,000ドル超下落、米10年債利回りも一時1%割れになるなどリスク回避の動きに歯止めが掛かっておらず、相場自体の難易度を更に深めている。その中、トランプ大統領が金利は依然として高過ぎると述べ、FRBは後手に回っており、先手を打っていないことに失望している旨を強調している。米国内でも新型ウイルス感染の拡大を危惧しているのだろうが、米経済、そして、大統領再選にも影響を及ぼしかねないだけに、更なる利下げも視野に入れる必要がある。当面、ドルの戻り売りが優勢と見なした方が無難と言わざるを得ない。
一方、ドル円は米利下げにより、一時107円割れへとドルの手仕舞が優先されている。米金利の優位性は希薄になってはいるが、世界的な同時株安と景気後退観測がある以上、拙速的に下値を模索する難しさもある。レンジ幅をドル円106.30~107.80円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルはFRBの緊急利下げで一時1.12台に上昇する場面が見られたが、ECBによる緩和余地が限られており、過度なユーロ高期待は自重局面にある。引き続きレンジ幅をユーロドル1.1100~1.1230まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
●戦略的には、ドル円はストップロス先行の段階であり、上値は限定的であるが、前述したレンジ幅を重視し、ドル円106円台半ば割れから押し目買いと共に、107円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.11前後から押し目買いと共に、1.12台以上からナンピン売りで対応することを勧める。
●邦銀勢によれば、株価動向に注視し様子見スタンスを強めている。輸出企業は売り急がずに、ドル円108円前後を中心に、107円台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は107円割れから随時実施しており、現状では106円台半ば前後から少なめの押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、引き続き戻り売りを優先する中、ユーロドル1.12前後からナンピン売りを実施しており、現状ではユーロドル1.12台以上からナンピン売りと共に、1.11前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円106円台半ば前後ではロング、107円台後半ではショートをイメージし、ユーロ円は119円割れから押し目買いと共に、120円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは70円割れから押し目買いと共に、71円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 105.90 | 108.20 |
ユーロ円 | 118.40 | 120.70 |
ユーロドル | 1.1060 | 1.1280 |
豪ドル円 | 69.50 | 71.70 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.1180(SL1.1230買い) |
豪ドル円ショート | 50.000 | ☆71.30(SL71.10買い) |
2020年3月収支経過 (02~04日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥10,000 | -¥10,000 |
ユーロ円 | -¥50,000 | |
ユーロドル | +¥6,000(+$50) | +$300 |
豪ドル円 | +¥30,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円買い | 50,000 | ★△108.00(108.30ショートカバー)+¥15,000 |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 108.70(SL109.20買い) |
ドル円買い | 50,000 | ☆▼107.50(SL107.00売り)-¥25,000 |
ユーロ円売り | 50,000 | 120.70(SL121.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 119.50(SL119.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | ☆1.1180(SL1.1230買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | ★△1.1120(1.1180ショートカバー)+$300 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1080(SL1.1030売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | ☆71.30(SL71.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 70.30(SL69.80売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 107.70(SL108.20買い) |
ドル円買い | 50,000 | 106.40(SL105.90売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 120.20(SL120.70買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 118.90(SL118.40売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1230(SL1.1280買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1130 |
豪ドル円売り | 50.000 | 71.10(SL71.60買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 70.30 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。