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為替モーニング海外市場2021年11月9日

2021年11月09日
(コラム執筆時間:09時08分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円113.00~114.00
ユーロ円130.70~131.70
ユーロドル1.1520~1.1620
豪ドル円83.50~84.50
相場状況の振り返りと今後の展開予想

FRBによる本格的な利上げは来年度末が有力視される中、米10年債利回りの低下は一服しているものの、1.5%割れと一時の勢いは失せており、相対的にドルの調整売りが優勢になっている。先のFOMCにおいて、FRBはインフレが一過性との見方を維持しているが、現在のインフレ上昇は労働力不足、サプライチェーンの問題、エネルギー価格の急騰、そして、パンデミック後の経済活性化など多々あるが、インフレが一時的な現象になるかどうかは未だに懐疑的である。その中、米国株式市場では3業種揃って最高値を更新しており、拙速的な金融引き締め策には賛否両論が絶え間ないのが現状であるが、各国の政策方針の相違がある以上、当面、米金利の動向をにらみながら臨機応変な売買が求められるが、引き続き相場が大きく動意づいてからの逆張り対策が賢明であろう。

一方、ドル円は米債券利回りの低下が嫌気される中、上値の重さが意識されているが、ドル円113円割れでは利益確定買いとドル買い戻し志向も根強く、下値トライには慎重になっている。引き続きレンジ幅ドル円113.00~114.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。

他方、ユーロドルは再び1.16台を窺う展開であるが、米金利の下げ止まりやラガルド総裁の市場の利上げ期待はガイダンスと一致しないとの発言もあり、一旦同レベルでは清算局面を迎えている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1520~1.1620を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円113円前後から押し目買いと共に、ドル円114円前後からナンピン売りで待機をすることを勧める。一方、ユーロドルは、1.15台前半から押し目買いと共に、1.16台以上からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円114円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、ドル円113円割れを視野に、同レベル前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、戻り売りを優先しているが、現状ではユーロドル1.16台以上からナンピン売りと共に、1.15前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円113円割れではロング、ドル円114円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は131円割れから押し目買いと共に、131円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは83円台半ば前後から押し目買いと共に、84円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円112.30114.40
ユーロ円130.20132.30
ユーロドル1.14801.1685
豪ドル円82.9085.00

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
ドル円ロング50,000☆113.50(SL113.00売り)
ユーロ円ロング50,000☆131.30(SL130.70売り)
ユーロドルロング50,000☆1.1560(SL1.1520売り)
豪ドル円ロング50,000☆84.20(SL83.50売り)
2021年11月収支経過(01~09日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円
ユーロ円+¥20,000
ユーロドル
豪ドル円-\40,000
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done
本日の売買予定 海外市場
出来ず Nothing done
ドル円売り50,000114.00
ドル円買い50,000113.00(SL112.80売り)
ユーロ円売り50,000131.50
ユーロ円買い50,000130.50(SL130.00売り)
ユーロドル売り50,0001.1600
ユーロドル買い50,0001.1500(SL1.1450売り)
豪ドル円売り50,00084.50
豪ドル円買い50,00083.50(SL83.00売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000114.00
ドル円買い50,000113.00(SL112.80売り)
ユーロ円売り50,000131.70
ユーロ円買い50,000130.70(SL130.20売り)
ユーロドル売り50,0001.1620
ユーロドル買い50,0001.1520(SL1.1470売り)
豪ドル円売り50,00084.50
豪ドル円買い50,00083.50(SL83.00売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

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