鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 106.50~107.80 |
ユーロ円 | 119.30~120.50 |
ユーロドル | 1.1150~1.1280 |
豪ドル円 | 72.70~74.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米中の対立構造が鮮明になる中、米国では一部の州でウィルス感染の急増が確認され、そして、中国北京においても感染第2波への警戒感が高まるなど、予断を許せない外部環境にあるが、トランプ大統領は感染が拡大しても、再び経済封鎖を実施しない意向を示している。ただ、相対的には一旦封鎖を解除した以上、経済封鎖に再度踏み切るリスクの方が高まっており、後戻りはもはや出来ないとも解釈できる。これらの現象は米中のみならず、日欧などの先進国にも相通じる問題であり、ワクチン開発の進捗状況を睨みながら、医療体制を強化すると共に、耐久力を高めることが先決なのかもしれない。その中、株式市場では過剰流動性資金や経済再活動への期待が株価の押し上げ材料になっているが、既にマーケットには過熱感が生じており、当面、ポジション調整売りが優勢になる可能性が高いだろう。反面、株価と為替相場の連動性が希薄なだけに、引き続きリスク選考型のマーケットと見なした方が無難であり、通常よりもレンジ幅を拡大し、じっくり待機策が得策であろう。
一方、ドル円は安全資産の円買いと有事のドル買いを踏まえて、ドル円107円前後での攻防を強いられている。ただ、依然として、米金利の優位性があり、下値トライには慎重にならざるを得ない。引き続きレンジ幅ドル円106.50~107.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはユーロ圏におけるウィルス感染はピークアウトした感が強いが、経済再活動には加盟国の結束力が求められており、一時1.12割れになるなど警戒感を強めている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1150~1.1280を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円106円台半ば前後から押し目買いと共に、108円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.11台半ば前後から押し目買いと共に、1.12台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は売り急ぐことなく、昨日と同様にドル円108円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円106円台半ば前後から押し目買いを継続している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ユーロドル1.12前後から押し目買いを実施しているが、現状では1.11台半ば前後から押し目買いと共に、1.12台後半からナンピン売りで対応している模様。
●クロス円は、ドル円106円台半ば前後ではロング、108円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は119円台半ば前後から押し目買いと共に、121円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは73円割れから押し目買いと共に、74円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 105.90 | 108.10 |
ユーロ円 | 118.80 | 121.00 |
ユーロドル | 1.1100 | 1.1320 |
豪ドル円 | 72.20 | 74.50 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ドル円ロング | 50,000 | ☆107.30(SL106.50売り) |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.1270(SL1.1150売り) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆73.00(SL72.80売り) |
2020年6月収支経過(01~18日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥50.000 | |
ユーロ円 | -¥150,000 | |
ユーロドル | -¥6,000(-$50) | |
豪ドル円 | -¥92,500 |
前日の売買 東京市場
豪ドル円買い | 50,000 | ☆73.00(SL72.50売り) |
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 107.80 |
ドル円買い | 50,000 | 106.50(SL106.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 120.80(SL121.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 119.50(SL119.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1300 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1180(SL1.1130売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | 74.00 |
豪ドル円買い | 50,000 | 73.00(SL72.50売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 107.80 |
ドル円買い | 50,000 | 106.50(SL106.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 120.50(SL121.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 119.30(SL118.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1270 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1150(SL1.1100売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | 73.80 |
豪ドル円買い | 50,000 | 73.00(SL72.50売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。