鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 108.00~109.20 |
ユーロ円 | 129.30~130.50 |
ユーロドル | 1.1900~1.2030 |
豪ドル円 | 83.80~85.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
バイデン大統領が1.9兆ドル規模の追加経済対策法案に署名したことが好感される中、米国株式市場ではハイテク株のナスダック指数が再び上昇基調にあり、NYダウは前日比188ドル高と4日続伸、そして、S&P500も同時に史上最高値を更新するなど、相対的には期待先行相場とは言え、過剰反応の嫌いは否めない。そして、ECB理事会ではパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)による債券購入を第2四半期から増加すると表明、その後のラガルドECB総裁の会見では、短期の見通しは不確実性があるが、中期的なインフレ見通しは概ね変わっていないと指摘し、時期尚早の金融市場のタイト化は望ましくないとも述べている。当面、コロナ禍における金融引き締め策は非現実的との見方が支配的ではある。ただ、市場全般が過剰流動性相場の段階ではあるが、常に高値警戒感が存在している相場環境にあるだけに、ストップロスの配置には十分な配慮が必要であろう。
一方、ドル円は株価動向に反応しておらず、ドル円108円台半ば前後で膠着度を強めている。依然として、市場にはコロナウィルスの感染拡大やワクチンの争奪戦、そして、変異株対する不透明感も加わり、拙速的な売買は自重気味になっている。引き続きレンジ幅ドル円108.00~109.20円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはポンドの買い戻しも手伝い、ユーロドル19台で底堅い展開を見せているが、ECBは国債利回り上昇に積極的に対応する姿勢を強調しており、節目のユーロドル1.2000台トライには慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1900~1.2030を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円108円前後から押し目買いを勧めると共に、ドル円109円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.19前後から押し目買いと共に、1.20台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、株価動向に注視し、様子見スタンスを強めているが、輸出企業はドル円109円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円108円前後から押し目買いを継続している模様。
●海外勢によれば、引き続き戻り売りを優先する中、現状ではユーロドル1.200台以上からナンピン売りと共に、1.19台前半から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、繰り返しなるが、ドル円108円前後ではロング、109円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は129円台半ば前後から押し目買いと共に、130円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは84円割れから押し目買いと共に、85円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 107.45 | 109.60 |
ユーロ円 | 128.90 | 131.10 |
ユーロドル | 1.1870 | 1.2085 |
豪ドル円 | 83.45 | 85.60 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆129.50(SL130.50買い) |
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.1960(SL1.2030買い) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆84.40(SL85.00買い) |
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
豪ドル円ショート | 50,000 | ★▼83.70(SL84.40買い)-¥35,000 |
2021年3月収支経過(01~12日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥40,000 | |
ユーロ円 | +¥15,000 | |
ユーロドル | -\32,300(-$250) | |
豪ドル円 | +¥5,000 | -¥35,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロドル売り | 50,000 | ☆1.1960(SL1.2020買い) |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆84.40(SL84.90買い) |
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 109.20(SL109.60買い) |
ドル円買い | 50,000 | 108.00(SL107.60売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.20(SL130.70買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.20 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2010(SL1.2050買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1900 |
豪ドル円売り | 50,000 | 85.00(SL85.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 83.80 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 109.20(SL109.60買い) |
ドル円買い | 50,000 | 108.00(SL107.60売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.50(SL131.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.30 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2030(SL1.2080買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1900 |
豪ドル円売り | 50,000 | 85.00(SL85.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 83.80 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。