鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 109.30~110.30 |
ユーロ円 | 129.50~130.50 |
ユーロドル | 1.1780~1.1880 |
豪ドル円 | 80.30~81.30 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
市場には依然として、デルタ株の感染拡大への警戒感は根強いが、反面、ピークアウトしたとの思惑が働き始めており、世界各国はウィズコロナを前提に金融正常化に向けた動きを強めつつある。その中、昨日、欧州中央銀行(ECB)はパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の購入ペースを第4四半期にやや減速させる方針を示している。そして、ラガルドECB総裁はテーパリングではないと主張し、PEPPを向こう3カ月について微調整すると述べている。同総裁はユーロ圏経済の回復が進行しており、購入を減速させても回復が続くとい述べているが、ただ、拙速的な金融緩和縮小には時期尚早であることを意味している。いずれにしても、FRBのテーパリング開始時期を見極めてからの政策方針にならざるを得ず、ユーロを拙速的に買い上がる雰囲気には至っていない。その中、昨日の米国株式市場ではNYダウは前日比151ドル安と節目の3万5千ドル割れとなっているが、連日の最高値更新の反動であり、改めて米景況感の良さが意識されており、ドルロングを手仕舞う動きには違和感が生じている。引き続き直近のレンジ幅を重視し、ジックリ待機策が得策であろう。
一方、ドル円は米債券利回りの低下が嫌気される中、再びドル円110円割れになるなど、やや警戒感を強めているが、依然として、米金利の優位性やリスク回避のドル買いニーズは根強く、拙速的な下値トライは自重局面にある。引き続きレンジ幅ドル円109.30~110.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはECB理事会での反応は限定的であるように、依然として、米ドル主導の展開を余儀なくされている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1780~1.1880を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的にはドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円109円台半ば割れから押し目買いと共に、110円台半ば前後からナンピン売りで待機をすることを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.18割れから押し目買いと共に、1.18台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は昨日と同様に、ドル円110円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円109円台半ば割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、戻り売りを優先する中、現状では昨日と同様に、ユーロドル1.18台後半からナンピン売りと共に、1.18割れから押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円109円台半ば割れではロング、ドル円110円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は129円台半ば前後から押し目買いと共に、130円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは80円台半ば割れから押し目買いと共に、81円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 108.70 | 110.85 |
ユーロ円 | 129.05 | 131.15 |
ユーロドル | 1.1720 | 1.1930 |
豪ドル円 | 79.80 | 81.85 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆129.50(SL130.30買い) |
2021年9月収支経過(01~10日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥55,000 | +¥20,000 |
ユーロ円 | ||
ユーロドル | -¥13,000(-ドル100) | +$150 |
豪ドル円 | -¥35,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円買い | 50,000 | ★△109.90(110.30ショートカバー)+¥20,000 |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 110.40(SL110.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 109.60(SL109.20売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.50(SL131.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.60 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1880(SL1.1930買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | ★△1.1820(1.1850ショートカバー)+$150 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1780(SL1.1730売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 81.50(SL82.00) |
豪ドル円買い | 50,000 | 80.50(SL80.00売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 110.30(SL110.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 109.50(SL109.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.30(SL130.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.30 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1880(SL1.1930買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1780(SL1.1730売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 81.30(SL81.80) |
豪ドル円買い | 50,000 | 80.30(SL79.80売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。