鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 104.30~105.50 |
ユーロ円 | 126.30~127.50 |
ユーロドル | 1.2050~1.2170 |
豪ドル円 | 79.50~80.70 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米国株式市場ではNYダウが300ドル高と反発に転じていたが、日経平均株価は月末の利益確定売りや調整売りを浴びながら、前日比534円安とあっさり28,000円割れになるなど、やや期待外れの結果になっている。その中、為替相場自体の反応は鈍く、いずれの通貨も狭いレンジ幅での攻防を強いられているが、新型コロナウィルスに対する、ワクチンの供給減少や遅延などが報じられており、相対的にポジション縮小に追いやられている。そして、市場はバイデン新政権による大規模な支援策に期待を寄せてはいるが、中長期的には再び激化の兆しのある米中覇権争い、そして、収束の兆しがない新型コロナウィルス再拡大や変異種の発生など難題が山積している以上、安易にポジションを取り切れない外部環境にある。
一方、ドル円は年初来高値ドル円104円台後半へと上昇基調を強めており、底堅い展開ではあるが、ドル円105円前後では実需や利益確定売りが散見されており、短期筋としても、心理的な節目ドル円105円トライには慎重になっている。引き続きレンジ幅ドル円104.30~105.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは1.21前後で膠着度を強めているが、市場はユーロドル高けん制の動きに配慮し上値は限定的になっている。ただ、米長期金利の上昇余地も限られており、引き続き相場の動意づくまではレンジ幅ユーロドル1.2050~1.2170を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円104円台半ば割れから押し目買いを勧めると共に、ドル円104円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.20台半ば前後から押し目買いと共に、1.21台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円104円台半ば前後から随時実施しており、現状ではドル円105円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円104円前後を中心に、ドル円104円台半ば割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、現状では今朝と同様に、ユーロドル1.21台半ば以上からナンピン売りと共に、1.20台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円104円台前半ではロング、105円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は126円台半ば前後から押し目買いと共に、127円半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは79台半ば前後から押し目買いと共に、80円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 103.70 | 105.85 |
ユーロ円 | 125.90 | 128.15 |
ユーロドル | 1.2010 | 1.2230 |
豪ドル円 | 79.00 | 81.20 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆104.80(SL105.40買い) |
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆126.80(SL127.50買い) |
2021年1月収支経過(04~29日)本日のNY closingで清算予定
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥25,000 | |
ユーロ円 | +¥50,000 | |
ユーロドル | +¥75,800(+ドル600) | +$250 |
豪ドル円 | +¥45,000 | +¥20,000 |
前日の売買 東京市場
豪ドル円買い | 50,000 | ☆79.30(SL78.80売り) |
前日の売買 海外市場
ユーロドル売り | 50,000 | ★△1.2130(1.2080ロングカバー)+$250 |
豪ドル円売り | 50.000 | ★△79.70(79.30ロングカバー)+¥20,000 |
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ☆104.80(SL105.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 103.80(SL103.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆126.80(SL127.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 125.80(SL125.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2170(SL1.2220買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.2070(SL1.2020売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | 80.50(SL81.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 79.50(SL79.00売り) |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 105.40(SL105.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 104.40 |
ユーロ円売り | 50,000 | 127.50(SL128.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 126.50 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2160(SL1.2210買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.2070(SL1.2020売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | 80.60(SL81.10買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 79.50(SL79.00売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。