鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 105.30~106.50 |
ユーロ円 | 125.80~127.00 |
ユーロドル | 1.1850~1.1980 |
豪ドル円 | 77.50~78.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
本邦では安倍首相辞任を受けて、次期総理に注目が集まっているが、菅官房長官が立候補する旨が伝えられ、今まで通りにアベノミクス路線を継承することが有力視され、市場はやや落ち着きを取り戻している。その中、週明けの米国株式市場ではNYダウは反落してはいるが、ナスダックは再び過去最高値を更新しており、また、米債券利回りはやや低下しているものの、10年債利回りは0.7%台を維持しており、相対的にドル安懸念は一服している。ただ、パウエルFRB議長が先の講演で、今後の金融政策の枠組みについて、インフレ目標の平均2%に言及し、景気低迷期にはインフレが2%超になったとしても、低金利政策を容認する姿勢であり、名目金利からインフレ率を差し引いた実質金利がマイナス圏で推移している関係上、相対的には米金利の優位性があるとは言え、ドルの反発余地は限りなく少なくなっている。
一方、ドル円は節目のドル円105円割れは回避される中、過度なドル安円高懸念は後退してはいるが、依然として、コロナの感染状況や米中摩擦に対する警戒感もあり、拙速的に上値を追う難しさもある。引き続き直近のレンジ幅ドル円105.30~106.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは特筆すべき買い材料もない中、1.19台で底堅い展開を見せている。ただ、IMM投機筋ではユーロの買い越しは過去最高水準の21万枚台まで積み上がっており、常に急落の場面も想定しなければならず、ユーロドル1.200トライには時期尚早との見方が少なく無い。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1850~1.1980を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円105円台半ば割れから押し目買いを勧めると共に、ドル円106円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.18台半ば前後から押し目買いと共に、1.19台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は昨日と同様に、ドル円106円台ではナンピン売りを随時実施しており、現状ではドル円106円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円105円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、現状ではユーロドル1.20前後を視野に、1.19台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、買いは1.18台半ば前後から押し目買いを継続している模様。
●クロス円は、ドル円105円台半ば割れではロング、ドル円106円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は126円割れから押し目買いと共に、127円前後からナンピン売りを勧める。一方、豪ドルは77円台半ば前後から押し目買いと共に、78円台半ばからナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 104.90 | 107.10 |
ユーロ円 | 125.45 | 127.65 |
ユーロドル | 1.1835 | 1.2045 |
豪ドル円 | 77.10 | 79.40 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆126.70(SL127.00買い) |
豪ドル円ショート | 50.000 | ☆77.90(SL78.80買い) |
前日のSL実行ポジション(SL&SP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆▼126.00(SL126.70買い)-¥35,000 |
2020年8月収支結果 プラス+¥464,200
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥65,000 | |
ユーロ円 | +¥100,000 | -¥35,000 |
ユーロドル | +¥259,200(+ドル2,050) | |
豪ドル円 | +¥40,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り | 50,000 | ☆126.00(SL126.50買い) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 106.50(SL107.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 105.30(SL104.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆126.70(SL127.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 125.50 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1970(SL1.2020買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1850(1.1800売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | 78.50(SL79.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 77.50 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 106.50(SL107.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 105.30(SL104.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 127.00(SL127.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 126.00 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1980(SL1.2030買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1850(1.1800売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | 78.80(SL79.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 77.70 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。