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為替イブニング海外市場2021年12月14日

2021年12月14日
(コラム執筆時間:19時10分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円113.00~114.00
ユーロ円127.70~128.70
ユーロドル1.1250~1.1350
豪ドル円80.30~81.30
相場状況の振り返りと今後の展開予想

市場はオミクロン株の動向に一喜一憂しているが、相場自体は明日に控えているFOMCに注目が集まっており、市場の反応はやや希薄になっている。FOMCでは、先にパウエルFRB議長は次回の会合でテーパリングの加速を検討するのは適切であり、インフレが定着しないように手段を講じる意向に言及している。そして、他のFOMCのメンバーも来年度早々にもテーパリングを終了し、利上げ観測を強調している。ただ、長期的なインフレ期待ではなく、あくまでも短期的なインフレ期待が多数を占めている。現段階では来年度中に3~4回程度の利上げが見込まれているが、利上げ幅はマーケットを刺激しないように0.25%が予想されるため、現状から0.75%から1.00%の上昇にとどまる公算が高い、反面、日欧が金融緩和縮小の気配もなく、また、原油価格やサプライチェーン、そして、中國経済の先行き不透明感も考慮すれば、FRBの思惑通りの結果になるはかなり懐疑的である。いずれにしても、週内ではFOMC、ECB理事会、日銀金融政策決定会合といった金融政策イベントが目白押しであり、方向感が見出しにくい状況に置かれている以上、引き続き相場が大きく動意づくまでは臨機応変な売買が求められる。

一方、ドル円は、FOMC待ちの展開は否めず、ドル円113円台半ば前後で試行錯誤が続いている。米債利回りの低下余地は低いが、依然として、ドル円114円台が重石になっており、引き続き無理せずに、直近のレンジ幅ドル円113.00~114.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

他方、ユーロドルは米ドル主導の展開であるが、独自の買い材料がめぼしく、引き続き戻り売りが優先されている。依然として、ユーロドル1.12前後では割安感や利益確定買いが散見されており、引き続きレンジ幅ユーロドル1.1250~1.1350を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円113円前後から押し目買いと共に、ドル円114円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.12台半ば前後から押し目買いと共に、1.13台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は今朝と同様に、ドル円114円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業もドル円113円前後から押し目買いを継続している模様。

●海外勢によれば、引き続き戻り売りを優先する中、微調整に終始しているが、現状ではFOMCの動向待ちであり、ユ-ロドル1.13台半ば前後からナンピン売りと共に、1.12台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、繰り返しになるが、ドル円113円前後ではロング、ドル円114円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は128円割れから押し目買いと共に、128円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは80円台半ば割れから押し目買いと共に、81円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円112.55114.70
ユーロ円127.30129.55
ユーロドル1.11901.1410
豪ドル円79.8082.00

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ロング50,000☆128.00(SL127.60売り)
2021年12月収支経過(01~14日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円+¥80,000
ユーロ円+¥90,000
ユーロドル+¥58,400(+ドル450)
豪ドル円-¥65,000+¥25,000
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done
前日の売買 海外市場
出来ず Nothing done
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000114.00(SL114.50買い)
ドル円買い50,000113.10(SL112.60売り)
ユーロ円売り50,000128.50
ユーロ円買い50,000127.60(SL127.10売り)
ユーロドル売り50,0001.1330(SL1.1380買い)
ユーロドル買い50,0001.1230(SL1.1180売り)
豪ドル円売り50,00081.50(SL82.00買い)
豪ドル円買い50,000★△81.00(81.50ショートカバー)+¥25,000
豪ドル円買い50,00080.50(SL80.00売り)
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り50,000114.00(SL114.50買い)
ドル円買い50,000113.00(SL112.50売り)
ユーロ円売り50,000128.70
ユーロ円買い50,000127.80(SL127.30売り)
ユーロドル売り50,0001.1350(SL1.1400買い)
ユーロドル買い50,0001.1250(SL1.1200売り)
豪ドル円売り50,00081.30(SL82.00買い)
豪ドル円買い50,00080.30(SL79.80売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

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