鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 114.00~115.00 |
ユーロ円 | 130.20~131.20 |
ユーロドル | 1.1350~1.1450 |
豪ドル円 | 82.00~83.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
前日の米国市場の休場を受けて、市場自体は閑散状態が見込まれていたが、日銀は金融政策を据え置くことを決定し、政策金利のマイナス0.1%などを維持する旨を発表し、東京株式市場では金融株中心に売りが広がり、日経平均は前日比76円安と小幅反落している。そして、黒田日銀総裁は記者会見において、2%の消費者物価上昇が安定的に達成されるまで長短金利の引き上げは想定していないと述べ、また、利上げの議論は全くしていない旨も言及している。そんな中、米国債10年物利回りが1.85%まで上昇、そして、原油価格も高騰しており、改めて、インフレ懸念の強まりを背景に、米金利の引き上げは既定路線と化している。いずれにしても、日米の温度差が明確に意識されており、ドル買い戻しに傾斜せざるを得ない。反面、市場で金利引き上げは織り込み済みであり、また、米ドルの買われすぎもあって、引き続き相場が大きく動意づいてからの始動が得策であろう。
一方、ドル円は日米金利差拡大を背景に、一時115円台を回復したが、達成感による反動売りや実需売りも手伝い、拙速的な上値トライには慎重になっている。引き続きレンジ幅ドル円114.00~115.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは戻り売りに圧され、足早に1.14割れになるなど、改めてユーロドル1.14台半ば前後が重石になっている。ただ、ドル売りも誘発しやすい相場展開であり、無理をせずに、引き続きレンジ幅ユーロドル1.1350~1.1450を重視し、同レベル前後からのナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円114円前後から押し目買いと共に、115円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.13台半ば前後から押し目買いと共に、1.14台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円115円前後からナンピン売りを実施しており、現状では115円台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は114円前後から押し目買いを継続している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しており、現状では今朝と同様に、ユーロドル1.14台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、買いも同様に1.13台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円114円前後ではロング、115円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は130円前後から押し目買いと共に、131円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は82円前後から押し目買いと共に、83円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 113.50 | 115.60 |
ユーロ円 | 129.60 | 131.80 |
ユーロドル | 1.1300 | 1.1510 |
豪ドル円 | 81.35 | 83.55 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
No position |
2022年1月収支経過(04~18日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥5,000 | +¥80,000 |
ユーロ円 | -¥10,000 | +¥35,000 |
ユーロドル | +¥19,500(+ドル150) | |
豪ドル円 | +¥5,000 | +¥20,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円売り | 100,000 | ★△114.50(113.50ロングカバー)+¥50,000 |
ユーロ円売り | 50,000 | ★△130.70(130.00ロングカバー)+¥35,000 |
豪ドル円売り | 50,000 | ★△82.70(82.30ロングカバー)+¥20,000 |
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り | 100,000 | ☆114.90(SL115.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 114.00(SL113.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 131.20(SL131.70買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 130.20(SL129.70売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1450(SL1.1500買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1360(SL1.1310売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 83.00(SL83.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 82.00(SL81.50売り) |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 115.00(SL115.40買い) |
ドル円買い | 100,000 | ☆△114.60(114.90ショートカバー)+¥30,000 |
ドル円買い | 50,000 | 114.00(SL113.60売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 131.10(SL131.60買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 130.20(SL129.70売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1450(SL1.1500買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1350(SL1.1300売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 83.00(SL83.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 82.00(SL81.50売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。