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為替モーニング東京市場2021年6月21日

2021年06月21日

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円109.70~110.70
ユーロ円130.30~131.30
ユーロドル1.1830~1.1930
豪ドル円82.00~83.00
相場状況の振り返りと今後の展開予想

米国株式市場では米10年債利回りが1.438%まで低下したにもかかわらず、NYダウは前日比533ドル安と大幅に下落するなど、相反する動きに警戒感を強めている。ただ、逆に米2年債利回りが2.54%まで上昇しており、2年債から10年債にシフトされた感が強く、FRBの出口戦略を前提としたポジション作りと見なす見解も少なくなく、改めて、短期債の上昇がドル買いに弾みがついているとも言える。また、ハト派であったブラード・セントルイス連銀総裁が最初の利上げは2022年後半に、FEDは必要であれば政策調整の準備をすべきと言及していることもドル買い戻しを助長している。

一方、ドル円は110円台を維持してはいるが、10年債利回りの低下も嫌気されており、更に買い上がる雰囲気はないが、早期のテーパリング開始は、米株式市場にとってはダメージになる可能性もあり、クロス円全般にリスク回避の円買いが急を告げている。引き続きレンジ幅ドル円109.70~110.70円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。

他方、ユーロドルはリスク回避のドル買いと円買いが相混じる中、ポンドの急落も手伝い、ストップロスを巻き込み、ユーロドル1.18台半ば前後まで下落している。相対的には一過性のポジション調整が強いため、拙速的な下値トライは自重局面にある。引き続きレンジ幅をユーロドル1.1800~1.1930まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円110円割れから押し目買い共に、110円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.18前後から押し目買いと共に、1.19台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円111円前後を中心に、110円台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円110円割れから押し目買いを継続している模様。

●海外勢によれば、ストップロス主導の展開であり、戻りの鈍さが指摘されている。現状ではユーロドル1.19台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、買いは1.18前後から少なめの押し目買いで対応している模様。

●クロス円は、ドル円110円割れではロング、110円台後半ではショートをイメージし、ユーロ円は130円前後から押し目買いと共に131円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは82円割れから押し目買いと共に、83円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円109.10111.20
ユーロ円129.70131.80
ユーロドル1.17551.1970
豪ドル円81.4583.70

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ロング50,000☆130.80(SL130.30売り)
ユーロドルロング50,000☆1.1870(SL1.1830売り)
豪ドル円ロング50,000☆82.50(SL82.00売り)
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
ユーロ$ロング50,000☆▼1.1900(SL1.1870売り)-$150
豪ドル円ロング50,000☆▼82.80(SL82.50売り)-¥15,000
豪ドル円ロング50,000★▼83.60(SL82.80売り)-¥40,000
2021年6月収支経過(01~18日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円+¥10,000
ユーロ円-¥40,000
ユーロドル+¥6,500(+$50)-$150
豪ドル円-¥75,000-¥55,000
前日の売買 東京市場
豪ドル円買い50,000☆82.80(SL82.30売り)
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000110.70(SL111.20買い)
ドル円買い50,000109.70(SL109.30売り)
ユーロ円売り50,000131.80(SL132.30買い)
ユーロ円買い50,000☆130.80(SL130.30売り)
ユーロドル売り50,0001.1960
ユーロドル買い50,000☆1.1870(SL1.1820売り)
豪ドル円売り50,00083.50
豪ドル円買い50,000☆82.50(SL82.00売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000110.70(SL111.20買い)
ドル円買い50,000109.70(SL109.30売り)
ユーロ円売り50,000131.30
ユーロ円買い50,000130.30(SL129.80売り)
ユーロドル売り50,0001.1920
ユーロドル買い50,0001.1830(SL1.1780売り)
豪ドル円売り50,00083.00
豪ドル円買い50,00082.00(SL81.50売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

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