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為替モーニング東京市場2022年7月6日

2022年07月06日
(コラム執筆時間:09時15分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円134.80~136.50
ユーロ円138.30~140.00
ユーロドル1.0200~1.0380
豪ドル円91.30~93.00
相場状況の振り返りと今後の展開予想

世界的なインフレ懸念の高まりを受けて、FRBはタカ派姿勢を深めているが、米債券利回りは相反するかのように、10年債は2.8%前後まで低下傾向を示し、また、米10年債と2年債は景気後退を示す逆イールド現象にある。米景気後退説がにわかに現実味を帯び始めている。ただ、米国以上にインフレに苦悩している国々が複数あり、結果的にはリスク回避のドル買いに集約されている。そして、7月のFOMCでは0.75%利上げが確実視されているが、原油が100ドル割れになるなど、商品価格も軒並み下落基調を強めるており、市場ではインフレがピークアウトしたとの希望的観測も浮上している。ただ、ウクライナ情勢や中国のロックダウンなどに収束感がなく、潮目が変わったと判断するには時期尚早といえる。引き続き相場が大きく動意づいてからの逆張り対策が無難であろう。

一方、ドル円は米国債利回りの低下や24年ぶりの円安を踏まえて、改めて上値の重さが意識されているが、米金利に優位性がある限り、拙速的な下値トライは慎重にならざるを得ない。引き続きレンジ幅をドル円134.80~136.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルは年初来安値を更新し、20年ぶりのユーロ安水準まで下落基調を強めている。一部ではパリティ(1.00ドル)まで下落するとの見方があり、時間の問題との見解も少なくない。ただ、これらの見解がある限りは下げ渋る可能性も強く、引き続きレンジ幅ユーロドル1.0200~1.0380まで拡大し、同レベル前後から少なめのナンピン売買対応することが一考であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、135円割れから押し目買いを勧めると共に、136円台半ば前後からナンピン売りで対応することを勧める。一方、ユーロドルは1.02前後から押し買いと共に、1.03台後半からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円136円台以上から売りを随時実施しており、現状では昨日と同様に、136円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は135円前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ストップロス主導で戻りの鈍さが意識されているが、現状ではユーロドル1.02前後から少なめの押し目買いと共に、1.04前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円135円割れではロング、136円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は138円前後から押し目買いと共に、140円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は91円台半ば割れから押し目買いと共に、93円前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円134.30136.80
ユーロ円138.80141.50
ユーロドル1.01501.0440
豪ドル円90.7093.20

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

2022年7月収支経過(01~06日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円+¥35,000+¥35,000
ユーロ円-¥80,000-¥25,000
ユーロドル-¥104,900(-$750)-$350
豪ドル円+¥100,000+¥65,000
前日の売買 東京市場
ドル円売り50,000★△135.90(135.20ロングカバー)+¥35,000
ユーロ円買い50,000★▼141.00(SL140.50売り)-¥25,000
ユーロドル買い50,000★▼1.0350(SL1.0300売り)-$250
豪ドル円売り50,000★93.80(SL94.30買い)
豪ドル円買い50,000★△92.50〈93.80ショートカバー〉+¥65,000
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000136.40(SL137.00買い)
ドル円買い50,000135.20(SL134.50売り)
ユーロ円売り50,000141.00(SL141.50買い)
ユーロ円買い50,000☆139.00(SL138.50売り)
ユーロドル売り50,0001.0400(SL1.0450買い)
ユーロドル買い50,0001.0220(SL1.0160売り)
豪ドル円売り50,00093.00(SL93.60買い)
豪ドル円買い50,00091.50〈SL91.00売り〉
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000136.30(SL136.80買い)
ドル円買い50,000134.90(SL134.30売り)
ユーロ円売り50,000139.80
ユーロ円買い50,000138.30(SL137.70売り)
ユーロドル売り50,0001.0380(SL1.0440買い)
ユーロドル買い50,0001.0200(SL1.0150売り)
豪ドル円売り50,00093.00(SL93.60買い)
豪ドル円買い50,00091.30〈SL90.70売り〉
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

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