鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 134.80~136.50 |
ユーロ円 | 138.30~140.00 |
ユーロドル | 1.0200~1.0380 |
豪ドル円 | 91.30~93.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
世界的なインフレ懸念の高まりを受けて、FRBはタカ派姿勢を深めているが、米債券利回りは相反するかのように、10年債は2.8%前後まで低下傾向を示し、また、米10年債と2年債は景気後退を示す逆イールド現象にある。米景気後退説がにわかに現実味を帯び始めている。ただ、米国以上にインフレに苦悩している国々が複数あり、結果的にはリスク回避のドル買いに集約されている。そして、7月のFOMCでは0.75%利上げが確実視されているが、原油が100ドル割れになるなど、商品価格も軒並み下落基調を強めるており、市場ではインフレがピークアウトしたとの希望的観測も浮上している。ただ、ウクライナ情勢や中国のロックダウンなどに収束感がなく、潮目が変わったと判断するには時期尚早といえる。引き続き相場が大きく動意づいてからの逆張り対策が無難であろう。
一方、ドル円は米国債利回りの低下や24年ぶりの円安を踏まえて、改めて上値の重さが意識されているが、米金利に優位性がある限り、拙速的な下値トライは慎重にならざるを得ない。引き続きレンジ幅をドル円134.80~136.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは年初来安値を更新し、20年ぶりのユーロ安水準まで下落基調を強めている。一部ではパリティ(1.00ドル)まで下落するとの見方があり、時間の問題との見解も少なくない。ただ、これらの見解がある限りは下げ渋る可能性も強く、引き続きレンジ幅ユーロドル1.0200~1.0380まで拡大し、同レベル前後から少なめのナンピン売買対応することが一考であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、135円割れから押し目買いを勧めると共に、136円台半ば前後からナンピン売りで対応することを勧める。一方、ユーロドルは1.02前後から押し買いと共に、1.03台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円136円台以上から売りを随時実施しており、現状では昨日と同様に、136円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は135円前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ストップロス主導で戻りの鈍さが意識されているが、現状ではユーロドル1.02前後から少なめの押し目買いと共に、1.04前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円135円割れではロング、136円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は138円前後から押し目買いと共に、140円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は91円台半ば割れから押し目買いと共に、93円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 134.30 | 136.80 |
ユーロ円 | 138.80 | 141.50 |
ユーロドル | 1.0150 | 1.0440 |
豪ドル円 | 90.70 | 93.20 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
2022年7月収支経過(01~06日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥35,000 | +¥35,000 |
ユーロ円 | -¥80,000 | -¥25,000 |
ユーロドル | -¥104,900(-$750) | -$350 |
豪ドル円 | +¥100,000 | +¥65,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ★△135.90(135.20ロングカバー)+¥35,000 |
ユーロ円買い | 50,000 | ★▼141.00(SL140.50売り)-¥25,000 |
ユーロドル買い | 50,000 | ★▼1.0350(SL1.0300売り)-$250 |
豪ドル円売り | 50,000 | ★93.80(SL94.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ★△92.50〈93.80ショートカバー〉+¥65,000 |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 136.40(SL137.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 135.20(SL134.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 141.00(SL141.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆139.00(SL138.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0400(SL1.0450買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0220(SL1.0160売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 93.00(SL93.60買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 91.50〈SL91.00売り〉 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 136.30(SL136.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 134.90(SL134.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 139.80 |
ユーロ円買い | 50,000 | 138.30(SL137.70売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0380(SL1.0440買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0200(SL1.0150売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 93.00(SL93.60買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 91.30〈SL90.70売り〉 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。