鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 114.80~115.80 |
ユーロ円 | 130.50~131.50 |
ユーロドル | 1.1320~1.1420 |
豪ドル円 | 82.50~83.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
注目されたパウエルFRB議長の発言では力強い労働市場の元に、インフレ抑制のためには経済はもはや高度な緩和的政策を必要としていないとした上、利上げが必要な場合は実施する旨を強調している。そして、3月に資産購入を終了し、年内にも縮小の可能性が高いと発言しているが、市場では期待されたほどタカ派的な内容ではなく、ドルの調整売りが優先されている。また、米国での新型コロナウィルスの感染激増により、医療が逼迫状態に陥っており、あくまでも慎重姿勢を維持しながらの金融緩和縮小との声も少なくない。そうした中、米債券利回りの低下も手伝い、NYダウは前日比183ドル高と反発しているが、FRBの動向、そして、重症化率は低いとは言え、爆発的なオミクロンの感染などが加わり、株式市場にも一時ほどの勢いは感じられず、相対的に債券相場や為替相場も調整局面にあると言わざるを得ない。引き続き直近のレンジ幅を重視し、じっくり待機策に努めることが得策であろう。
一方、ドル円は115円台で底堅い展開ではあるが、既に3月の利上げや金利先高観測を織り込んでおり、更なる上昇局面では戻り売りに圧される可能性も高い。引き続きレンジ幅ドル円114.80~115.80を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。
他方、ユーロドルは英利上げ観測が強い反面、ECBの利上げの可能性を低いだけに、ポンドによる連れ高現象には限界があるとの見方が少なくなく、引き続き戻り売りに圧されやすい展開は否めない。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1320~1.1420を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円115円割れから押し目買いと共に、115円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.13台前半から押し目買いと共に、1.14台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、株価動向を注視しながら、様子見スタンスを強めているが、輸出企業は昨日と同様に、ドル円116円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円115円割れから押し目買いを継続している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しており、現状ではユーロドル1.14台以上からナンピン売りと共に、1.13前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、繰り返しなるが、ドル円115円割れではロング、115円台後半ではショートをイメージし、ユーロ円は130円台半ば前後から押し目買いと共に、131円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は82円台半ば割れから押し目買いと共に、83円半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 114.30 | 116.40 |
ユーロ円 | 130.00 | 132.20 |
ユーロドル | 1.1270 | 1.1480 |
豪ドル円 | 82.10 | 84.25 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.1350(SL1.1380買い) |
2022年1月収支経過(04~12日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥20,000 | +¥55,000 |
ユーロ円 | -¥5,000 | |
ユーロドル | +¥45,700(+$350) | |
豪ドル円 | -¥30,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円買い | 50,000 | ★△115.20(116.30ショートカバー)+¥55,000 |
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 115.80(SL116.20買い) |
ドル円買い | 50,000 | 114.80(SL114.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 131.30(SL131.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 130.30(SL129.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1400(SL1.1450買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1300 |
豪ドル円売り | 50,000 | 83.30(SL83.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 82.30(SL81.80売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 115.80(SL116.20買い) |
ドル円買い | 50,000 | 114.90(SL114.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 131.50(SL132.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 130.50(SL130.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1420(SL1.14750買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1320 |
豪ドル円売り | 50,000 | 83.50(SL84.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 82.50(SL82.00売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。