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為替モーニング東京市場2024年9月12日

2024年09月12日
(コラム執筆時間:09時23分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円141.50~143.50
ユーロ円156.30~158.00
ユーロドル1.0950~1.1100
豪ドル円94.30~96.00
相場状況の振り返りと今後の展開予想

昨日発表された8月消費者物価指数(CPI)は、前年比+2.5%にとどまったものの、コア指数が前月比+0.3%と予想を上回った。これを受けて米株式市場では一時売りが強まったものの、来週のFOMCにおける大幅利下げ期待は後退し、最小限の0.25%利下げになる公算が高まっている。年内の追加利下げ期待は維持されているものの、緩やかなペースになるとの見方が支配的となっており、NYダウは前日比124ドル高と持ち直している。相対的に神経質な展開は続いてはいるが、急ピッチの円買いに歯止めが掛かったとの見解も少なくない。いずれにしても来週のFOMCの結果を見極めるまでは、試行錯誤が続くであろう。引き続き直近のレンジ幅を拡大し、少なめのナンピン売買で対応することが得策であろう。

一方、ドル円は米債券利回りの下げ渋りや堅調な株式市場を背景に、拙速的な下値トライは慎重になっている。ただ次なる節目140円前後も意識されており、依然として過度な円安局面は描きづらい状況にある。引き続きレンジ幅ドル円141.50~143.50まで拡大し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルは辛うじて1.10台を維持してはいるが、特筆すべき買い材料もなく、依然として戻り売りが優先されている。ただ1.10割れでは割安感の買い戻しや利益確定買いが随所に散見されており、過度なユーロ安期待は自重局面にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0950~1.1100を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、141円台半ば前後から押し目買いと共に、143円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.09台半ば前後から押し目買いと共に、1.11前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は売り急ぐことなく、昨日と同様にドル円143円前後から断続的に売りが散見されている模様。一方、輸入企業は141円前後から買いを随時実施しているが、現状では140円台半ば前後に集約されている模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、米ドル主導の展開であり、米欧の政策方針次第の感が強い。現状では、ユーロドル1.10割れから押し目買いと共に、1.11台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円141円台半ば前後ではロング、143円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は156円前後から押し目買いと共に、158円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は94円台半ば割れから押し目買いと共に、96円前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円140.70144.10
ユーロ円155.70158.50
ユーロドル1.09201.1150
豪ドル円93.7096.50

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円140.70144.10
ユーロ円155.70158.50
ユーロドル1.09201.1150
豪ドル円93.7096.50
現在のポジション
ユーロ円ロング50,000☆155.50(SP156.30売り)
前日のSL実行ポジション
豪ドル円ロング50,000★▼95.00(SL94.50売り)-¥25,000
2024年9月収支経過(02~12日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円+¥75,000-¥35,000
ユーロ円+¥100,000-¥25,000
ユーロドル
豪ドル円-¥60,000+¥15,000
前日の売買 東京市場
ドル円買い50,000★▼141.50(SL140.80売り)-¥35,000
ユーロ円買い50,000★▼156.00(SL155.50売り)-¥25,000
豪ドル円買い50,000☆94.00(SL93.50売り)
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000143.00(SL143.70買い)
ドル円買い50,000140.50(SL140.00売り)
ユーロ円売り50,000157.50(SL158.10買い)
ユーロ円買い50,000☆155.50(SL155.00売り)
ユーロドル売り50,0001.1130(SL1.1180買い)
ユーロドル買い50,0001.0980(SL1.0930売り)
豪ドル円売り50,000☆△95.20(94.00ショートカバー)+¥40,000
豪ドル円買い50,00093.50(SL93.50売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000143.50(SL144.10買い)
ドル円買い50,000141.50(SL140.80売り)
ユーロ円売り50,000157.50
ユーロ円買い50,000156.30(SL155.80売り)
ユーロドル売り50,0001.1100(SL1.1150買い)
ユーロドル買い50,0001.0970(SL1.0920売り)
豪ドル円売り50,00096.00(SL96.50買い)
豪ドル円買い50,00094.30(SL93.80売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

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