鈴木予想レンジ
| 通貨ペア | 予想レンジ |
|---|---|
| ドル円 | 120.00～121.50 |
| ユーロ円 | 132.00～133.50 |
| ユーロドル | 1.0930～1.1080 |
| 豪ドル円 | 88.80～90.30 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
連休明けの東京株式市場では、日経平均が前日比396円高と心理的節目である2万7000円を回復しているが、先のパウエルFRB議長が金利見通しでタカ派的な発言を示唆したこともあり、相対的な金利先高観測を踏まえて、過度な株価動向には警戒感を強めている。そんな中、ウクライナ情勢の緊迫化がマーケットを席巻しており、市場は否応もなしに有事のドル買い志向を強めている。ドル円はストップロスを巻き込む格好で6年ぶりの120円台を一気にクリアしているが、ファンダメンタルズ的にも日米金利拡大が円売りを誘発している側面が強い。反面、既に、織り込み済みとの見解も少なくなく、それでいて、先の東北地震の影響を受けた電力不足に東京首都圏は陥っており、日露関係がギクシャクしていることも重なって、円売りを加速しているとの見方もある。いずれにしてもドル円は足元で底堅い展開ではあるが、流石に120円台では輸入コスト高を危惧する声も少なくない。現状レベルの円安が日本経済に追い風とは言い難い状況にあるだけに、当面、高値掴みには要注意と見なした方が無難かもしれない。
一方、ドル円は日米金利差拡大を背景に底堅い展開ではあるが、ストップロス一巡後の反動も視野に入れる必要があり、過度な円安は自重局面に差し掛かっている。引き続きレンジ幅120.00～121.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で待機することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは、再び1.10割れと警戒感を強めているが、割安感の買い戻しも随所に散見されており、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅1.0930～1.1080を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、120円前後から押し目買いを勧めると共に、121円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.09台半ば割れから押し目買いと共に、1.11前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円120円台から随時実施しているが、121円台を視野に入れており、現状では121円台半ば前後からのナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、買い急ぐことなく、120円割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しているが、現状では今朝と同様に、ユーロドル1.11前後からナンピン売りと共に、1.09台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円120円割れではロング、121円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は132円前後から押し目買いと共に、133円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は89円前後から押し目買いと共に、90円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
| 通貨 | 売り | 買い |
| ドル円 | 119.65 | 122.00 |
| ユーロ円 | 131.50 | 134.00 |
| ユーロドル | 1.0880 | 1.1130 |
| 豪ドル円 | 88.50 | 90.80 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション（SL＆SP）
| ユーロ円ショート | 50,000 | ☆132.30（SL133.00買い） |
| ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.0980（SL1.0930売り） |
| 豪ドル円ショート | 50,000 | ☆89.00（SL89.60買い） |
本日のSL実行ポジション（SL＆SP）
| ドル円ショート | 50,000 | ☆▼118.80（SL120.00買い）－￥60,000 |
| 豪ドル円ショート | 50,000 | ☆▼88.00（SL88.80買い）－￥40,000 |
前日のSL実行ポジション（SL＆SP）
| ユーロ円ショート | 50,000 | ★▼130.70（SL131.30買い）－￥30,000 |
| ユーロ＄ショート | 50,000 | ★▼1.1050（SL1.1100買い）－＄250 |
| 豪ドル円ショート | 50,000 | ★▼87.00（SL87.50買い）－￥25,000 |
2022年3月収支経過（01～22日）
| 通貨 | プラスマイナス | 前日 |
| ドル円 | －￥140,000 | －￥80,000 |
| ユーロ円 | －￥305,000 | －￥55,000 |
| ユーロドル | ＋￥39,700（＋＄300） | ＋＄150 |
| 豪ドル円 | －￥80,000 | －￥90,000 |
前日の売買 東京市場（2／18日）
| 豪ドル円売り | 50,000 | ★88.00（SL88.50買い） |
前日の売買 海外市場（2／18日）
| ユーロドル買い | 50,000 | ★△1.1020（1.1100ショートカバー）＋＄400 |
本日の売買予定 東京市場
| ドル円売り | 50,000 | ☆▼120.00（SL120.40買い）－￥20,000 |
| ドル円買い | 50,000 | 118.80 |
| ユーロ円売り | 50,000 | ☆▼132.30（SL132.80買い）－￥25,000 |
| ユーロ円買い | 50,000 | 131.00（SL130.50売り） |
| ユーロドル売り | 50,000 | 1.1100（SL1.1150買い） |
| ユーロドル買い | 50,000 | ☆1.0980（SL1.0930売り） |
| 豪ドル円売り | 50,000 | ☆▼89.00（SL89.50買い）－￥25,000 |
| 豪ドル円買い | 50,000 | 87.70 |
本日の売買予定 海外市場
| ドル円売り | 50,000 | 121.50（SL122.00買い） |
| ドル円買い | 50,000 | 120.00（SL119.50売り） |
| ユーロ円売り | 50,000 | 133.50（SL134.00買い） |
| ユーロ円買い | 50,000 | 132.00（SL131.50売り） |
| ユーロドル売り | 50,000 | 1.1080 |
| ユーロドル買い | 50,000 | 1.0930（SL1.0880売り） |
| 豪ドル円売り | 50,000 | 90.30（SL90.80買い） |
| 豪ドル円買い | 50,000 | 89.00（SL88.50売り） |
記号・略称解説
ロング＝買い、ショート＝売り
△＝プラス、▼＝マイナス
☆新規、★実行済み
SL＝損失確定（Stop Loss）
TP＝利益確定（Take Profit）
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット：東京市場 17：00、海外市場 5：00（日本時間）
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。
