鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 113.50~114.50 |
ユーロ円 | 131.80~132.80 |
ユーロドル | 1.1550~1.1650 |
豪ドル円 | 84.50~85.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米連邦公開市場委員会(FOMC)では月額150億ドルのペースで資産購入の縮小を開始すると表明しており、来年度半ば前後では終了の運びとなっているが、市場は既にFRBのテーパリング開始時期を織り込んでおり、その後のパウエルFRB議長の会見が注目されたが、同議長はインフレ率の上昇が供給不足による一時的な現象の可能性を捨てきれず、利上げに関しては言及しておらず、市場の反応は限定的になっている。その中、米国株式市場では3指数共に最高値を更新しており、改めて米景況感の良さ、そして、過剰流動性資金が意識されているが、反面、中国経済の低迷を含めた高値警戒感が払しょくされておらず、米国株式市場も正念場を迎えているとの声も少なくない。当面、日経ダウ3万円台を目指す展開が予想されるが、一旦清算局面に近づいていると見なした方がリスクの軽減にも繋がるであろう。
一方、ドル円は米国債利回りの上昇も手伝い、ドル円114円前後では底堅い状況にあるが、依然として、利上げにはほど遠い状態にあり、拙速的に上値を追う難しさもある。ただ、日米金利差が顕在化している以上、下値も限定的になっており、引き続きレンジ幅ドル円113.50~114.50円を駆使し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは1.16前後でもみ合い相場が続いているが、ラガルドECB総裁は足元のインフレ加速が見られているものの、中期的なインフレ見通しは引き続き抑制されており、利上げの条件が来年に満たされる公算は小さいと述べており、相対的に戻り売りが優先されている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1550~1.1650を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円113円台半ば前後から押し目買いと共に、ドル円114円台半ば前後からナンピン売りで待機をすることを勧める。一方、ユーロドルは、1.15台半ば前後から押し目買いと共に、1.16台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、株価動向に注視し、様子見スタンスを強めているが、輸出企業はドル円114円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、ドル円113円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しており、現状ではユーロドル1.16台半ば前後からナンピン売りと共に、1.15台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円113円台半ば前後ではロング、ドル円114円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は132円割れから押し目買いと共に、133円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは84円台半ば前後から押し目買いと共に、85円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 113.00 | 115.10 |
ユーロ円 | 131.35 | 133.50 |
ユーロドル | 1.1510 | 1.1725 |
豪ドル円 | 84.00 | 86.20 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ドル円ロング | 50,000 | ☆113.50(SL113.00売り) |
豪ドル円ロング | 50,000 | ☆85.10(SL84.30売り) |
2021年11月収支経過(01~04日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | ||
ユーロ円 | +¥45,000 | +¥30,000 |
ユーロドル | ||
豪ドル円 |
前日の売買 東京市場(11/02)
ドル円買い | 50,000 | ☆113.50(SL113.00売り) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆131.50(SL131.00売り) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆85.10(SL84.60売り) |
前日の売買&予定 海外市場(11/02)
ドル円売り | 50,000 | 114.20 |
ドル円買い | 50,000 | 113.00(SL112.60売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆△132.10(131.50ロングカバー)+¥30,000 |
ユーロ円買い | 50,000 | 131.00(SL130.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1650(SL1.1700買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1550(SL1.1500売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 85.30 |
豪ドル円買い | 50,000 | 84.30(SL83.80売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 114.40 |
ドル円買い | 50,000 | 113.50(SL113.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 132.80(SL133.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 131.80(SL131.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1650(SL1.1700買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1560(SL1.1510売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 85.50 |
豪ドル円買い | 50,000 | 84.50(SL84.00売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。