鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 130.30~131.80 |
ユーロ円 | 137.30~138.80 |
ユーロドル | 1.0450~1.0600 |
豪ドル円 | 91.30~92.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
大型連休明けの市場でもあり、相対的な材料難は否めないが、先週の米FOMCや米雇用統計ではインフレ警戒を更に強めており、米金利先高観測を背景としたドル買いニーズは根強いものがある。反面、株式市場では米債券利回りの急上昇が嫌気されており、NYダウは年初来安値まで急落している。その影響を受けて、日経平均株価も前日比684円安と大幅に下落しており、市場関係者も不安定な相場展開に困惑度を強めている。そんな中、本日は戦勝記念をして、ブーチン大統領の演説にも注目が集まっていたが、戦争布告をすることもなく、自らウクライナ侵攻は西側の圧力を受けた、正当な行動であると強調するなど、改めて、ロシアの深刻さを露呈したにすぎないとの見解も少なくない。いずれにしても、地政学的リスクと米金利の優位性に変化はなく、米ドルロングを手仕舞う動きは後退しているものの、ドルの買われすぎ現象も意識しなければならず、もう一段の上昇局面では売りに転じることも一考であろう。
一方、ドル円は米10年債利回りが3.18%台まで上昇する中、株価の急落も手伝い、再び131円台を回復するなど、底堅い展開を強いられている。ただ、レベル的には20年ぶりの円安局面でもあり、更に買い上がる雰囲気はなく、むしろ、戻り売り優先の展開と見なした方が無難だろう。引き続き直近のレンジ幅ドル円130.30~131.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはウクライナ情勢次第ではあるが、英国の利上げ観測も手伝い、そして、英欧の政策方針が米国に追従する格好であり、拙速的な戻り売りは自重局面にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0450~1.0600を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、130円台半ば前後から押し目買いと共に、131円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.04台半ば前後から押し目買いと共に、1.06前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円131円台から随時実施しており、現状では131円台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、130円前後を中心に、130円台半ば割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ユーロドル1.05割れから押し目買いを実施しているが、現状では1.04台半ば前後から押し目買いと共に、1.06前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている。
●クロス円は、ドル円130円前後ではロング、131円台半ば以上ではショートをイメージし、ユーロ円は137円台前半から押し目買いと共に、138円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は91円台前半から押し目買いと共に、92円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 129.90 | 132.30 |
ユーロ円 | 136.85 | 139.30 |
ユーロドル | 1.0420 | 1.0650 |
豪ドル円 | 90.70 | 93.10 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆131.30(SL131.70買い) |
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆138.00(SL138.70買い) |
2022年5月収支経過(02~09日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | ||
ユーロ円 | ||
ユーロドル | +¥48,000(+ドル350) | +$350 |
豪ドル円 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り | 50,000 | ☆138.00(SL138.50買い) |
前日の売買 海外市場
出来ず Nothing done |
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ☆131.30(SL131.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 129.80(SL129.20売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 138.50(SL139.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 137.20 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0630(SL1.0680買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0480(SL1.0430売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 93.00(SL93.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 91.60(SL91.10売り) |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 131.70(SL132.20買い) |
ドル円買い | 50,000 | 130.50 |
ユーロ円売り | 50,000 | 138.70(SL139.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 137.40 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0600(SL1.0650買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0470(SL1.0420売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 92.50(SL93.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 91.30(SL90.80売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。