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為替イブニング海外市場2022年3月1日

2022年03月01日
(コラム執筆時間:19時17分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円114.30~115.50
ユーロ円128.00~129.20
ユーロドル1.1150~1.1270
豪ドル円83.00~84.20
相場状況の振り返りと今後の展開予想

ウクライナとロシアの協議は一旦終了したが、協議が行われているにも関わらず、ロシアは依然としてウクライナへの軍事行動を緩めていない。ウクライナとロシアの温度差は、歴然としている。ロシア側は次回協議も非武装化と完全降伏を促す可能性が高く、難航は必至と見られる。総じて、視界不良の相場展開と化していると言わざるを得ない。いずれにしても、市場の関心は再びウクライナ情勢一点に絞られている感が強いが、本来ならば、バイデン米大統領の一般教書演説やG7財務相中央銀行総裁会議、そして、3月FOMC会合に注目が寄せられるはずであろうが、ロシア側がエネルギーや小麦などの重要関連を握っており、一歩間違えれば高インフレに繋がる可能性も否定できない。ただし、ロシア側にも自国通貨の急落と共に、信じられないほどの大幅利上げを実施するなど、ロシア経済は高インフレに苦悩せざるを得ないだろう。それ故に、プーチン大統領の強気発言は、どこまで持続できるかが疑問視され始めている。当面、相場が大きく動意づいてからの始動を心掛けるのが得策であろう。

一方、ドル円は米債券利回りの伸び悩みと共に、リスク回避の円買いが重なり、ドル円は115円台で上値の重さが意識されている。とは言え、有事のドル買い需要は根強く、拙速的な下値トライは自重局面にある。引き続きレンジ幅ドル円114.30~115.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。

他方、ユーロドルはウクライナ情勢次第であるが、1.12前後で調整主動の展開を余儀なくされている。現状では1.11台半ば前後では利益確定買いや割安感の買いが散見されており、下値は限定的になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1150~1.1270を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円114円台半ば割れから押し目買いと共に、115円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.11台半ば前後から押し目買いと共に、1.12台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円115円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は114円台半ば割れを視野に、同レベル前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整主動で売買を模索しているが、現状では今朝と同様に、ユーロドル1.11台半ば前後から押し目買いと共に、1.12台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円114円台半ば割れではロング、115円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は128円前後からから押し目買いと共に、129円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は83円前後から押し目買いと共に、84円前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円113.80115.80
ユーロ円127.35129.55
ユーロドル1.11001.1310
豪ドル円82.4084.50

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ロング50,000☆128.50(SL128.00売り)
豪ドル円ショート50,000☆83.80(SL84.10買い)
2022年3月収支経過(01~ 日)
通貨プラスマイナス前日
ドル円+¥15,000
ユーロ円
ユーロドル+ドル500
豪ドル円+¥35,000
前日の売買 東京市場
ユーロドル買い50,000★△1.1150(1.1250ショートカバー)+$500
豪ドル円買い50,000★△82.80(83.50ショートカバー)+¥35,000
前日の売買 海外市場
ドル円買い50,000★△115.10(115.40ショートカバー)+¥15,000
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り50,000115.50(SL116.買い)
ドル円買い50,000114.60(SL114.10売り)
ユーロ円売り50,000129.50(SL130.00買い)
ユーロ円買い50,000☆128.50(SL128.00売り)
ユーロドル売り50,0001.1270(SL1.1320買い)
ユーロドル買い50,0001.1170(SL1.1120売り)
豪ドル円売り50,000☆83.80(SL84.30買い)
豪ドル円買い50,00082.90(SL82.40売り)
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り50,000115.50(SL116.買い)
ドル円買い50,000114.30(SL113.90売り)
ユーロ円売り50,000129.00
ユーロ円買い50,000128.00(SL127.50売り)
ユーロドル売り50,0001.1270(SL1.1320買い)
ユーロドル買い50,0001.1150(SL1.1100売り)
豪ドル円売り50,00084.10(SL84.50買い)
豪ドル円買い50,00083.10
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

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