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為替モーニング東京市場2021年12月16日

2021年12月16日
(コラム執筆時間:09時14分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円113.50~114.50
ユーロ円128.30~129.30
ユーロドル1.1250~1.1350
豪ドル円81.30~82.30
相場状況の振り返りと今後の展開予想

注目されたFOMCではインフレ懸念を是正させるために金利正常化に向けてタカ派的に方向転換しており、来年度中に3回程度の利上げを想定し、資産購入ペース縮小についても月300億ドルに増額している。その後、パウエル議長の会見では年内に最大雇用に達する可能性に言及している。そして、FOMCメンバー全員一致で決定している関係上、ドルを買い戻す雰囲気が高まっている。反面、米長期債利回りへの影響は限定的であるように、相対的には織り込み済みの段階は否めず、また、ドルロングの積み上がりを警戒する傾向が強く、過度なドル高は期待薄と見なした方が無難であろう。その中、米国株式市場ではNYダウが前日比383ドル高と反発し、3万6千ドルに迫るなど米景況感の良さが改めて意識されている。ただ、本格的な利上げ開始となれば、株価への影響は計り知れないだけに、ドル高及び株高の賞味期限は残り少ないとの見解も少なくない。当面、もう一段のドルの上昇局面では戻り売りに転じることも一考であろう。

一方、ドル円は、FOMCの結果発表後に114円台を回復し、底堅い展開ではあるが、ドル円114円台半ば前後からは利益確定売りや実需売りが散見されており、改めて、戻りの鈍さも意識されている。引き続きレンジ幅ドル円113.50~114.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが得策であろう。他方、ユーロドルは、FOMC後のECB理事会に注目が集まっているが、市場では引き続き緩和姿勢を維持するとの見方が強く、依然として、ユーロ独自の買い材料が乏しく、戻り売りが優先されている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1250~1.1350を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円113円台半ば前後から押し目買いと共に、ドル円114円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.12台半ば前後から押し目買いと共に、1.13台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、株価動向並びに米金利動向に注視し、様子見スタンスを強めているが、輸出企業はドル円114円台以上から随時実施しており、現状ではドル円114円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円113円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、引き続き戻り売りを優先する中、米ドル主導の展開と判断しているが、現状ではユ-ロドル1.13台半ば前後からナンピン売りと共に、1.12台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円113円台半ば前後ではロング、ドル円114円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は128円台半ば割れから押し目買いと共に、129円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは81円前後から押し目買いと共に、82円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円113.00115.10
ユーロ円127.80129.85
ユーロドル1.11851.1400
豪ドル円80.6082.85

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
ドル円ショート50,000☆114.10(SL114.50買い)
ユーロドルロング50,000☆1.1230(SP1.1250売り)
2021年12月収支経過(01~16日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円+¥80,000
ユーロ円+¥115,000+¥25,000
ユーロドル+¥57,600(+$450)
豪ドル円-¥75,000-¥10,000
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000☆114.10(SL114.50買い)
ドル円買い50,000113.00(SL112.50売り)
ユーロ円売り50,000☆△128.50(128.00ロングカバー)+¥25,000
ユーロ円買い50,000127.50(SL127.00売り)
ユーロドル売り50,0001.1340(SL1.1390買い)
ユーロドル買い50,000☆1.1230(SL1.1180売り)
豪ドル円売り50,000☆▼81.50(SL81.70買い)-¥10,000
豪ドル円買い50,00080.30(SL79.80売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000114.50(SL115.00買い)
ドル円買い50,000113.70
ユーロ円売り50,000129.30(SL129.80買い)
ユーロ円買い50,000128.30(SL127.00売り)
ユーロドル売り50,0001.1320
ユーロドル買い50,0001.1250(SL1.1180売り)
豪ドル円売り50,00082.30(SL82.80買い)
豪ドル円買い50,00081.30(SL80.80売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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