鈴木予想レンジ
| 通貨ペア | 予想レンジ |
|---|---|
| ドル円 | 115.00～116.00 |
| ユーロ円 | 131.50～132.50 |
| ユーロドル | 1.1370～1.1470 |
| 豪ドル円 | 82.00～83.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
足元のインフレ率は確実に上昇する中、FOMCは既に3月の利上げが有力視されている。ただ欧州圏でも英国が利上げを実施し、また、追加利上げ策を模索している。また、ECBの政策方針も、ハト派的からタカ派的に移行しつつある。現時点では日本が取り残された印象が強いが、反面、拙速的な利上げが経済の活性化に直結するかは未だに懐疑的であり、各国ともに正念場を迎えつつあるともいえる。そんな中、米国では貿易赤字が初めて1兆ドル超となるなど、米国がここ数年目指していた貿易赤字縮小に至っておらず、今後の米国の動向に注目せざるを得ない。そして世界経済が、改めて、米国依存体質であることが再認識されている。米金利面での優位性とドルロングの積み上がりを考慮すれば、安易にポジションを取り切れない外部環境にある。引き続き相場の動意を待ってからの始動を心掛けるのが得策であろう
一方、ドル円は米国株式市場において3指数が揃って上昇、NYダウは一時400ドル高と続伸しており、日米金利差を背景にドル円115円台で底堅い展開が続いている。ただ、ドルロングの積み上がりを警戒した戻り売りも随所に散見されており、過度なドル高・円安は描きづらい状況にある。引き続きレンジ幅ドル円115.00～116.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは米ドル主導の展開に変化はないが、米債券利回りの上昇やウクライナ情勢を巡る不透明感もあり、ユーロドル1.14台前半で伸び悩んでいる。ただ、ロシアと米国との対立構造もあり、相対的に調整主導の展開にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1370～1.1470を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、115円前後から押し目買いと共に、115円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは、1.13台後半から押し目買いと共に、1.14台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、株価動向や米金利動向に注視する中、輸出企業はドル円115円台半ば前後から随時実施しており、現状では116円前後を視野に、同レベル前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は115円前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しているが、現状では、ユーロドル1.14台半ば以上からナンピン売りと共に、1.13台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を継続している模様。
●クロス円は、ドル円115円前後ではロング、116円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は131円台半ば前後から押し目買いと共に、132円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は82円前後から押し目買いと共に、83円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
| 通貨 | 売り | 買い |
| ドル円 | 114.40 | 116.55 |
| ユーロ円 | 130.85 | 133.00 |
| ユーロドル | 1.1310 | 1.1520 |
| 豪ドル円 | 81.50 | 83.50 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション（SL＆SP）
| ドル円ショート | 50,000 | ☆115.40（SL115.90買い） |
| ユーロ円ショート | 50,000 | ☆132.00（SL132.50買い） |
| 豪ドル円ショート | 50,000 | ☆82.00（SL83.00買い） |
2022年2月収支経過（01～09日）
| 通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
| ドル円 | ＋￥25,000 | |
| ユーロ円 | ±￥0 | |
| ユーロドル | －￥111,300（－ドル850） | |
| 豪ドル円 | －￥15,000 |
前日の売買 東京市場
| ユーロ円売り | 50,000 | ☆132.00（SL132.50買い） |
前日の売買＆予定 海外市場
| ドル円売り | 50,000 | 115.80（SL116.00買い） |
| ドル円買い | 50,000 | 114.80 |
| ユーロ円売り | 50,000 | 132.20（SL132.70買い） |
| ユーロ円買い | 50,000 | 131.20 |
| ユーロドル売り | 50,000 | 1.1450（SL1.1500買い） |
| ユーロドル売り | 50,000 | 1.1360（SL1.1310売り） |
| 豪ドル円売り | 50,000 | 82.70（SL83.20買い） |
| 豪ドル円買い | 50,000 | 81.70 |
本日の売買予定 東京市場
| ドル円売り | 50,000 | 115.90（SL116.30買い） |
| ドル円買い | 50,000 | 115.00 |
| ユーロ円売り | 50,000 | 132.50（SL133.00買い） |
| ユーロ円買い | 50,000 | 131.50 |
| ユーロドル売り | 50,000 | 1.1470（SL1.1520買い） |
| ユーロドル売り | 50,000 | 1.1370（SL1.1320売り） |
| 豪ドル円売り | 50,000 | 83.00（SL83.50買い） |
| 豪ドル円買い | 50,000 | 82.00 |
記号・略称解説
ロング＝買い、ショート＝売り
△＝プラス、▼＝マイナス
☆新規、★実行済み
SL＝損失確定（Stop Loss）
TP＝利益確定（Take Profit）
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット：東京市場 17：00、海外市場 5：00（日本時間）
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。
