鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 134.50~136.00 |
ユーロ円 | 137.50~139.00 |
ユーロドル | 1.0150~1.0300 |
豪ドル円 | 91.30~93.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
本日は米インフレ懸念を見極めるためにも、今晩発表される6月ISM非製造業景況指数とFOMC議事録要旨に注目せざるを得ないが、ISM指数は米景気後退懸念を背景に、前回から悪化が見込まれている。一方で、FOMC議事録に関しては、パウエルFRB議長が金利引き上げでも経済への影響は限定的と述べており、内容的にはタカ派姿勢になる可能性は高いだろう。それでも、ここ最近の米債券利回り低下や軟調な株式市場、そして、乱高下している原油や商品価格の進捗を見る限り、タカ派姿勢もトーンダウンしている嫌いは否めず、過度なサプライズは期待薄と見なした方が無難であろう。引き続き相場が大きく動意づくまでは、臨機応変な売買が求められる。
一方、ドル円は相対的には週末の米雇用統計待ちであり、調整主動の展開を余儀なくされている。米10年債利回りの低下と共に、24年ぶりの円安水準を踏まえて、円を買い戻す動きが優勢だが、潜在的に米金利の優位性があり、拙速的に下値を模索する状況ではない。引き続きレンジ幅ドル円134.50~136.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは1.02台を辛うじて維持しているが、依然として、憶測先行でパリティ割れが意識されており、戻りの鈍さに繋がっている。ただドル円と同様、ユーロ安が進行しており、米景気後退懸念を踏まえたリバウンド相場になる可能性もあり、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0150~1.0300まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、134円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、136円前後からナンピン売りで対応することを勧める。一方、ユーロドルは1.01台半ば前後から押し買いと共に、1.03前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円136円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は135円割れを視野に、134円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、戻り売りを優先しているが、現状では売り急ぐことなく、ユーロドル1.03前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、1.01台半ば前後からは押し目買いで対応している模様。
●クロス円は、ドル円134円台半ば前後ではロング、136円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は137円台半ば前後から押し目買いと共に、139円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は91円台半ば割れから押し目買いと共に、93円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 134.00 | 136.50 |
ユーロ円 | 137.10 | 139.55 |
ユーロドル | 1.0110 | 1.0350 |
豪ドル円 | 90.70 | 93.20 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
2022年7月収支経過(01~06日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥35,000 | +¥35,000 |
ユーロ円 | -¥115,000 | -¥60,000 |
ユーロドル | -¥104,900(-$750) | -$350 |
豪ドル円 | +¥100,000 | +¥65,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ★△135.90(135.20ロングカバー)+¥35,000 |
ユーロ円買い | 50,000 | ★▼141.00(SL140.50売り)-¥25,000 |
ユーロドル買い | 50,000 | ★▼1.0350(SL1.0300売り)-$250 |
豪ドル円売り | 50,000 | ★93.80(SL94.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ★△92.50〈93.80ショートカバー〉+¥65,000 |
前日の売買 海外市場
ユーロ円買い | 50,000 | ☆139.00(SL138.50売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 136.30(SL136.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 134.90(SL134.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 139.80 |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆138.30(SL137.70売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0380(SL1.0440買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0200(SL1.0150売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 93.00(SL93.60買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 91.30〈SL90.70売り〉 |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 136.00(SL136.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 134.50(SL134.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 139.00 |
ユーロ円買い | 50,000 | 137.50(SL137.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0300(SL1.0350買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0150(SL1.0100売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 93.00(SL93.60買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 91.30〈SL90.70売り〉 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。