鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 118.30~119.50 |
ユーロ円 | 130.30~131.50 |
ユーロドル | 1.0930~1.1050 |
豪ドル円 | 85.80~87.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
注目のFOMCでは、事前予想通りに2年ぶりのゼロ金利解除をFRBは決定し、0.25%の利上げを実施した。そしてFOMCメンバーの金利見通しでは、今年末の金利見通しの中央値は1.857%となり、年内全ての会合で0.25%利上げが想定されていることが判明した。相対的にはタカ派的な印象であり、バランスシート縮小についてもパウエル議長は、早ければ5月にも実施との可能性を示しているなど、インフレ抑制に対するFRBの本気度が改めて認識されている。ただ世界経済を取り巻く環境は、ウクライナ情勢、中国経済の低迷、そして、ロシアのデフォルト問題などの不安材料が満載であり、一部では米政策金利は未だに流動的との見方も少なくない。このためFRBの筋書き通りにこのまま金融政策が実施できるかは疑問との声も存在している。とは言え、FRB議長は米経済の力強さを強調しており、米金利の優位性を踏まえれば、ドルロングを解消する理由が見当たらないのが現状である。それでも、貿易不均衡是正を踏まえれば、為替相場でも自浄作用が働く可能性は高く、過度なドル高にも黄信号が灯っている。高値掴みのドル買いには、要注意といえるかもしれない。
一方、ドル円はFOMCのタカ派姿勢を背景に、一時119円台をクリアするなど、節目の120円台が意識されている。反面、材料出尽くし感を踏まえた実需や利益確定売りに圧されるなど、神経質な展開も強いられている。引き続き直近のレンジ幅ドル円118.00~119.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で待機することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りが優先されている。ただ、一部でウクライナとロシアの停戦協議が進展しているとの思惑もあり、拙速的な下値トライは慎重になっている。それでも、ロシア軍の攻撃は依然として続いているだけに、額面通りに合意に達するかは疑問視されている点も否めない。いずれにしても、さらに買い上がるほどの材料は皆無に等しく、引き続きレンジ幅ユーロドル1.0930~1.1050を重視し、同レベル前後からナンピン売買で待機することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、118円台半ば割れから押し目買いを勧めると共に、119円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.09台半ば割れから押し目買いと共に、1.10台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、株価期待もあるが、円相場との相関性は期待薄であり、引き続き様子見スタンスを強めている。輸出企業は、ドル円119円前後から売りを随時実施しており、現状では119円台半ば前後からのナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、118円台半ば割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、米ドル主導の展開は変わっておらず、引き続き戻り売りが優先されている。現状では、ユーロドル1.09台前半から押し目買いと共に、1.10台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円118円台半ば割れではロング、119円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は130円台前半から押し目買いと共に、131円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は86円割れから押し目買いと共に、87円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 117.85 | 120.00 |
ユーロ円 | 129.85 | 132.00 |
ユーロドル | 1.0910 | 1.1130 |
豪ドル円 | 85.50 | 87.70 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆118.80(SL119.50買い) |
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆130.70(SL131.50買い) |
前日のSL実行ポジション(SL&SP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆▼117.30(SL118.70買い)-¥70,000 |
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆▼130.00(SL130.70買い)-¥35,000 |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆▼85.50(SL86.00買い)-¥25,000 |
2022年3月収支経過(01~17日)
通貨 | プラスマイナス | 前日 |
ドル円 | -¥60,000 | -¥70,000 |
ユーロ円 | -¥225,000 | -¥35,000 |
ユーロドル | +¥19,400(+ドル150) | |
豪ドル円 | +¥35,000 | -¥50,000 |
前日の売買 東京市場
豪ドル円売り | 50,000 | ☆85.50(SL86.00買い) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆118.80(SL119.20買い) |
ドル円買い | 50,000 | 117.50 |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆130.70(SL131.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.50 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1050(SL1.1100買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0930(SL1.0880売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆▼86.00(SL86.50買い)-¥25,000 |
豪ドル円買い | 50,000 | 85.00 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 119.50(SL120.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 118.30 |
ユーロ円売り | 50,000 | 131.50(SL132.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 130.30 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1050(SL1.1100買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0930(SL1.0880売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 87.00(SL87.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 85.80(SL85.30売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。