鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 104.80~105.80 |
ユーロ円 | 126.30~127.30 |
ユーロドル | 1.2000~1.2100 |
豪ドル円 | 80.50~81.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米議会で今会計年度予算の大枠となる予算決議案を可決したことから、民主党単独でも予算案の通過が可能となり、バイデン大統領が提唱している1.9兆ドル規模の追加経済対策への期待が更に高まり、市場はインフレ期待を高めつつある。また、米企業の好決算も加わり、米国株式市場では3業種揃って史上最高値を更新するなど、ワクチン接種により、コロナ感染拡大懸念があたかも払拭されたような情勢にあり、相対的にドルを買い戻す動きが優先されている。ただ、先の米雇用統計の非農業部門雇用者数(NFP)では感染拡大による封鎖措置で一時的に労働市場の回復が鈍化したことが強調されているが、FRBが目指す最大雇用達成には程遠い状況にあり、ドルロングの持続性にも疑問符が打たれるなど、加速的なドル上昇局面は描きづらい状況にある。
一方、ドル円は株高並びに米金利先高観測を背景に底堅い展開ではあるが、バイデン政権の具体案を見極めたいとの思惑もあり、拙速的に買い上がる雰囲気には至っていない。引き続きレンジ幅ドル円104.80~105.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは一時心理的節目1.20を割り込む場面もあり、達成感を踏まえた買戻しも散見されるなど、再びユーロドル1.20台半ば前後でもみ合い相場が予想される。そして、ラガルドECB総裁は感染の再拡大は重大な下振れリスクであり、緩和的な金融政策が引き続き必要不可欠と指摘しており、戻り売り優先の展開を強いられている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.2000~1.2100を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円105円割れから押し目買いを勧めると共に、ドル円106円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.20前後から押し目買いと共に、1.21前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は昨日と同様に、ドル円106円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業もドル円105円割れを視野に、同レベル前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しており、現状ではユーロドル1.21前後からナンピン売りと共に、1.20前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円105円割れではロング、106円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は126円台半ば割れから押し目買いと共に、127円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは80円台半ば前後から押し目買いと共に、81円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 104.30 | 106.30 |
ユーロ円 | 125.80 | 127.85 |
ユーロドル | 1.1950 | 1.2155 |
豪ドル円 | 80.00 | 82.15 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
2021年2月収支経過(01~09日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥20,000 | -¥20,000 |
ユーロ円 | +¥25,000 | |
ユーロドル | +¥19,000(ドル150) | |
豪ドル円 | +¥30,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 106.10(SL106.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | ☆▼105.20(104.80ショートカバー)-¥20,000 |
ユーロ円売り | 50,000 | 127.50(SL128.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 126.50 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2080(SL |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1980(SL1.1930売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | 81.50(SL82.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 80.50 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 105.80(SL106.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 104.90(SL104.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 127.30(SL127.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 126.50 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2100(SL |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.2000(SL1.1950売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | 81.50(SL82.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 80.70 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。