鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 114.80~115.80 |
ユーロ円 | 124.50~125.70 |
ユーロドル | 1.0800~1.0930 |
豪ドル円 | 84.00~85.20 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
ウクライナ危機が依然として混沌とする中、ロシアとウクライナ間で3回目の停戦協議が行われた。再度の人道回廊が提言された模様だが、進展したとは言い難い状況にある。一方、米国がロシア産原油の禁輸を協議との報道にて原油価格の上昇に歯止めがかかっておらず、欧州圏では経済活動の停滞とインフレが加速するスタグフレーション現象に陥っているとの声も少なくないなど、世界経済への影響も出始めている。そんな中、米国株式はNYダウが前日比797ドル安と大幅に下落し、世界同時株安の状況を作り出している。他方、ロシアに対する経済制裁が強化されたことを受けて、ロシアルーブルの急落やロシア債のデフォルトリスクも存在している。ロシア内部でも富裕層のロシア離れ・プーチン離れが加速しているとも伝えられるなど、ロシアの経済基盤の脆弱性を踏まえて、ロシアの軍事行動にも陰りがあるとの見解も浮上しており、消耗戦に陥る可能性もあるとの声も少なくない。いずれにしても、様々な先行き不透明感が相場の難易度を深めている以上、当面、相場が大きく動意づいてからの始動を心掛けるのが得策であろう。
一方、ドル円はリスク回避の米ドル買いと円買いが顕在化しつつあり、115円前後でどちらにも動きづらい状況にある。それでも米債券利回りの持ち直しもあり、ややドル買い戻しが優勢になっている。引き続き直近のレンジ幅ドル円114.80~115.80円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが一考であろう。
他方、ユーロドルは依然として、ウクライナ情勢次第と言えるが、既に下限レベルで推移しており、拙速的な下値トライは慎重になっている。いずれにしても、相場環境が刻々と変化する状況下なだけに、引き続きレンジ幅をユーロドル1.0800~1.0930まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、114円台後半から押し目買いと共に、115円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.08前後から押し目買いと共に、1.09台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、株価動向を注視し、様子見スタンスを強めているが、輸出企業は、ドル円115円台半ば前後から116円前後まで散見されている模様。一方、輸入企業は114円台半ば前後を中心に、115円割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先してはいるが、利益確定買いも踏まえて、ユーロドル1.08前後から押し目買いと共に、1.09台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円はドル円114円台半ば前後ではロング、115円台半ば以上ではショートをイメージし、ユーロ円は124円台半ば前後から押し目買いと共に、125円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は84円前後から押し目買いと共に、85円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 114.25 | 116.35 |
ユーロ円 | 124.00 | 126.30 |
ユーロドル | 1.0750 | 1.0970 |
豪ドル円 | 83.45 | 85.60 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ユーロ弗ロング | 50,000 | ☆1.0850(SL1.0800売り) |
2022年3月収支経過(01~08日)
通貨 | プラスマイナス | 前日 |
ドル円 | +¥30,000 | |
ユーロ円 | -¥65,000 | +¥35,000 |
ユーロドル | -¥138,200(-ドル1,100) | |
豪ドル円 | +¥60,000 | +¥40,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円買い | 50,000 | ☆124.80(SL124.30売り) |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆1.0850(SL1.0800売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆85.30(SL85.80買い) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 115.50(SL115.90買い) |
ドル円買い | 50,000 | 114.30(SL113.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆△125.50(124.80ロングカバー)+¥35,000 |
ユーロ円買い | 50,000 | 124.30(SL123.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0950 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0800(SL1.0750売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 85.70(SL86.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆△84.50(85.30ショートカバー)+¥40,000 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 115.70(SL116.10買い) |
ドル円買い | 50,000 | 114.80(SL114.40売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 125.70(SL126.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 124.50(SL124.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0920 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0800(SL1.0750売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 85.20(SL85.70買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 84.00(SL83.50売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。