鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 134.30~135.80 |
ユーロ円 | 141.50~143.00 |
ユーロドル | 1.0450~1.0600 |
豪ドル円 | 92.50~94.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
パウエルFRB議長はインフレ対策を優先させるために、金融引き締めの姿勢を示している。ただ直近の米FOMCでは0.75%の大幅利上げが実施されたが、軟調な株式市場や米債券利回りの伸び悩み、そして、景気後退懸念などを背景に、米国内でも0.75%ではなく0.5%の利上げに留めるべきとの見解もある。そして、金利先高観測のみでは現状のインフレを抑制できるかは懐疑的であり、一部では、次回FOMCの利上げも最小限にすべきとの見解も少なくない。それでも市場にはウクライナ情勢によるエネルギー価格の急騰、そして、ロックダウンの影響を受けている中国の供給問題などの不安材料で行き詰まっており、一本調子の利上げは疑問視されるなど、FRBのみならず、各中銀も難しい選択肢に追いやられている。引き続き直近のレンジ幅を重視し、少なめのナンピン売買で対応することが無難であろう。
一方、ドル円は米金利動向に振られ易い展開は否めないが、日経平均が前日比320円高と持ち直しており、ある意味では日銀の金融緩和策継続が貢献している。ドル売りに助長された格好でもあるだけに、徐々に135円台での上値の重さが意識されているとも言える。引き続きレンジ幅ドル円134.30~135.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルは、6月ドイツIfo景況感指数が92.3と前回5月の93.0から低下したが、市場は米ドル主導で反応薄ということもあり、1.05台半ば前後で一進一退の展開を強いられている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0450~1.0600を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、134円台半ば割れから押し目買いを勧めると共に、135円台半ば以上からナンピン売りで対応することを勧める。一方、ユーロドルは1.04台半ば前後から押し目買いと共に、1.06前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は売り急ぐことなく、ドル円135円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は134円台半ば割れから押し目買いを継続している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整色を強めているが、現状では今朝と同様に、直近のレンジ幅を重視し、ユーロドル1.05割れから押し目買いと共に、1.06前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円134円台半ば割れではロング、135円台半ば以上ではショートをイメージし、ユーロ円は141円台半ば前後から押し目買いと共に、143円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は92円台半ば割れから押し目買いと共に、94円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 133.80 | 136.20 |
ユーロ円 | 141.20 | 143.60 |
ユーロドル | 1.0430 | 1.0660 |
豪ドル円 | 92.10 | 94.60 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
2022年6月収支経過(01~24日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥330,000 | -¥35,000 |
ユーロ円 | -¥220,000 | +¥85,000 |
ユーロドル | +¥106,700(+ドル750) | +$300 |
豪ドル円 | +¥40,000 | -¥25,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円買い | 50,000 | ☆135.30(SL134.80売り) |
ユーロ円買い | 50,000 | ★△143.30(144.00ショートカバー)+¥35,000 |
ユーロドル買い | 50,000 | ★△1.0530(1.0590ショートカバー)+$300 |
豪ドル円買い | 50,000 | ★▼93.50(SL93.00売り)-¥25,000 |
前日の売買 海外市場
ドル円買い | 50,000 | ☆134.60(SL134.10売り) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆141.50(SL41.00売り) |
本日の売買&予定 東京市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 135.50 |
ドル円買い | 50,000 | 134.30(SL133.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 142.70 |
ユーロ円買い | 50,000 | 141.30(SL140.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0580(SL1.0630買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0460(SL1.0400売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 94.00(SL94.60買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 92.50(SL92.00売り) |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 135.50 |
ドル円買い | 50,000 | 134.30(SL133.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 143.00(SL143.60買い) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆△142.50(SL141.50ロングカバー)+¥50,000 |
ユーロ円買い | 50,000 | 141.70(SL141.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0600(SL1.0660買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0470(SL1.0410売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 94.00(SL94.60買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 92.70(SL92.10売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。