鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 118.80~120.00 |
ユーロ円 | 131.00~132.30 |
ユーロドル | 1.0970~1.1100 |
豪ドル円 | 87.70~89.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
先週発表されたFOMCでは、米金利の正常化を睨んで、予想通り0.25%の利上げが実施された。反面、日銀金融政策決定会合では黒田日銀総裁がハト派的なスタンスを維持してことで、改めて、日米金融政策の方向性の相違が意識されている。その後、パウエルFRB議長がインフレ抑制のためには0.5%の利上げも排除しない旨を示唆したことが伝わったことで、米債券利回りが再び上昇しており、ドルを買い戻す動きが優勢になっている。一方、ウクライナ情勢については、ウクライナの首都キエフで夜間外出禁止令が出されるなど、依然として、停戦協議が好転する兆しはみられない。24日に開かれるNATO首脳会議にバイデン大統領は出席し、ロシアに対する制裁強化を踏まえた米欧の結束力をさらに高める意向とされるが、ロシア側としても、制裁措置に苦悩している反面、プーチン大統領の姿勢もさらに硬化しているなど、相場全般が視界不良の段階にある。短期筋としても、安易にポジションを取り切れない外部環境にあるが、有事のドル買いと米金利の優位性がある以上、節目であるドル円120円台及びユーロドル1.10割れも時間の問題との見解も少なくない。当面、同レベル前後が清算レベルと見なした方がリスク軽減に繋がると見なした方が無難であろう。
一方、ドル円は日米金利差拡大を背景に底堅い展開は否めないが、120円台を視野に、119円台半ば前後でもみ合い相場と化している。依然として、120円前後では実需売りや利益確定売りが控えており、拙速的な上値トライには慎重にならざるを得ないが、引き続きレンジ幅ドル円118.80~120.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で待機することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは、先のECB理事会において、年内2回程度の利上げが織り込まれているが、ウクライナ情勢次第の感は否めない。このため現状では1.10割れも意識されるなど、引き続き戻り売りが優先されている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0980~1.1100を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、119円割れから押し目買いを勧めると共に、120円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.10割れから押し目買いと共に、1.11前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円119円台半ば前後からナンピン売りを随時実施しており、現状では120円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、118円台半ば前後を中心に、119円割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しているが、現状ではユーロドル1.11台以上からナンピン売りと共に、1.100割れから少なめの押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円119円割れではロング、120円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は131円前後から押し目買いと共に、132円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は88円割れから押し目買いと共に、89円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 118.45 | 120.55 |
ユーロ円 | 130.55 | 132.80 |
ユーロドル | 1.0910 | 1.1130 |
豪ドル円 | 87.30 | 89.50 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆118.80(SL120.00買い) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆88.00(SL88.80買い) |
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ★▼130.70(SL131.30買い)-¥30,000 |
ユーロドルショート | 50,000 | ★▼1.1050(SL1.1100買い)-$250 |
豪ドル円ショート | 50,000 | ★▼87.00(SL87.50買い)-¥25,000 |
2022年3月収支経過(01~22日)
通貨 | プラスマイナス | 前日 |
ドル円 | -¥60,000 | |
ユーロ円 | -¥280,000 | -¥30,000 |
ユーロドル | +¥39,400(+$300) | +$150 |
豪ドル円 | -¥15,000 | -¥25,000 |
前日の売買 東京市場(2/18日)
豪ドル円売り | 50,000 | ☆88.00(SL88.50買い) |
前日の売買&予定 海外市場(2/18日)
ドル円売り | 50,000 | 119.50(SL120.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 118.30 |
ユーロ円売り | 50,000 | 132.00(SL132.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 130.80(SL130.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1130(SL1.1180買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆△1.1020(1.1100ショートカバー)+$400 |
豪ドル円売り | 50,000 | 88.40(SL88.90買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 87.20 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 120.00(SL120.40買い) |
ドル円買い | 50,000 | 118.80 |
ユーロ円売り | 50,000 | 132.30(SL132.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 131.00(SL130.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1100(SL1.1150買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0980(SL1.0930売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 89.00(SL89.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 87.70 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。