鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 114.80~115.80 |
ユーロ円 | 129.80~130.80 |
ユーロドル | 1.1250~1.1350 |
豪ドル円 | 82.50~83.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」の感染拡大が懸念される中、市場は新規感染者数の激増に揺れてはいるものの、重症化のリスクは低いとの研究も多々あり、市場はひとまず楽観ムードが高まっている。その中、米国株式市場ではNYダウ及びS&P500も過去最高値を更新、また、米10年債利回りは1.6%台まで上昇しており、再びドルを買い戻す雰囲気が強まっている。しかし、欧米で日々新規感染者数が過去最多を記録しており、経済への影響を懸念する声も少なくなく、他方、米中対立構造が激化する中、中国恒大株が香港市場で取引停止になるなど、中国のデフォルトリスクが現実味を帯びており、他の市場にも影響を及ぼしかねない情勢にあるだけに、過剰期待は禁物とも言える。
一方、ドル円は米債券利回りの上昇を受けて、心理的節目115円台で底堅い展開を見せている。また、日経平均株価は米株高を背景やご祝儀相場を背景に一段高が予想されるだけに、もう一段の円安局面も視野に入れる必要がある。ただ、市場には米中対立構造リスク、そして、日銀当局により円安けん制の動きにも配慮しなければならず、加速的な円安局面は描きづらい外部環境にある。引き続きレンジ幅ドル円114.80~115.80円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは、特筆すべき買い材料のない中、ドルの買戻しに圧される格好で1.13割れへと警戒感を強めているが、米ドルロングが積み上がっている関係上、更なる下値トライは自重局面に差し掛かっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1250~1.1350を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円115円割れから押し目買いと共に、ドル円115円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.12台半ば前後から押し目買いと共に、1.13台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、株高期待気を背景に底堅い展開と判断しているが、輸出企業は、ドル円115円台半ば以上から116円前後まで断続的に散見されている模様。一方、輸入企業はドル円115円割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しており、現状ではユーロドル1.13台半ば前後からナンピン売りと共に、1.12台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円115円割れではロング、ドル円115円台後半ではショートをイメージし、ユーロ円は130円割れから押し目買いと共に、131円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは82円台半ば前後から押し目買いと共に、83円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 114.25 | 116.30 |
ユーロ円 | 129.30 | 131.35 |
ユーロドル | 1.1185 | 1.1400 |
豪ドル円 | 82.00 | 84.05 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆114.80(SL115.70買い) |
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆130.70(SL130.70買い) |
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.1370(SP1.1350買い) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆83.00(SL83.50買い) |
2021年12月収支結果 プラス+¥303,000
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥90,000 | |
ユーロ円 | +¥132,500 | -¥17,500 |
ユーロドル | +¥195,500(+$1,500) | +$250 |
豪ドル円 | -¥115,000 |
前日の売買 東京市場(12/30)
ユーロドル買い | 50,000 | ★△1.1300(1.1350ショートカバー)+$250 |
前日の売買&予定 海外市場 (12/30~)
ドル円売り | 50,000 | 115.50(SL115.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 114.50 |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆130.70(SL131.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ★△130.15(130.50ショートカバー)+¥17,500 |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.50(SL129.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | ☆1.1370(SL1.1420買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1260(SL1.1210売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 84.00(SL84.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 82.80 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 115.70(SL116.10買い) |
ドル円買い | 50,000 | 114.80 |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.70(SL131.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 130.00 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1350(SL1.1400買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1280 |
豪ドル円売り | 50,000 | 83.50(SL84.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 82.70 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。