鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 136.50~138.00 |
ユーロ円 | 137.30~138.80 |
ユーロドル | 0.9980~1.0150 |
豪ドル円 | 91.80~93.30 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
市場ではリセッション(景気後退)への警戒感は根強い中、コロナウィルスの感染拡大が加わり、リスク回避志向によるドル買い戻しが急を告げている。明日発表される6月米消費者物価指数(CPI)に関しても、米報道官が強い数値になる可能性があると示唆していることも追い風になっており、ドル全面高の様相を呈している。そして、市場の関心は下げ幅を拡大しているユーロドルが大きな節目であるパリティ割れになるかどうかに集まっている。ユーロドルの発足当時1999年1月は1.17台半ば前後からスタートし、2000年には一時パリティ割れの経緯はあるが、それ以来の危機に直面しており、市場でもオプション狙いを前提に、時間の問題とも受け取られている。ただ、一過性に終わる確率も高く過度なユーロ安期待は自重せざるを得ないだろう。
一方、ドル円は参議院選で自民党が大勝したことも押し上げ材料になっており、140円前後が視野に入りつつあるが、米金利の優位性を既に織り込んでおり、ユーロドルと同様に過度な円安期待は自重局面に差し掛かっている。引き続きレンジ幅をドル円136.50~138.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。
他方、ユーロドルは戻り売りが優先される中、ユーロドル1.00台半ば前後で試行錯誤が続いているが、基本的にはオプション狙いのパリティ割れを想定し、引き続きレンジ幅ユーロドル0.9980~1.0150を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、136円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、138円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.00割れから押し買いと共に、1.01台半前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円137円台半ば前後から随時実施しており、現状では138前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は136円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、パリティ割れを視野に、戻り売りを優先しているが、現状では、ユーロドル1.01台半ば前後からナンピン売りと共に、1.00割れから押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円136円台半ば前後ではロング、138円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は137円台半ば割れから押し目買いと共に、138円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は92円割れから押し目買いと共に、93円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 136.00 | 138.50 |
ユーロ円 | 136.80 | 139.70 |
ユーロドル | 0.9950 | 1.0170 |
豪ドル円 | 91.30 | 93.75 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
2022年7月収支経過(01~12日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥25,000 | -¥35,000 |
ユーロ円 | -¥90,000 | |
ユーロドル | -¥137,900(-$1,000) | -$250 |
豪ドル円 | +¥115,000 | +¥15,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ☆136.80(SL137.30買い) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆137.50(SL138.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 136.30 |
ユーロ円売り | 50,000 | 139.20(SL139.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 137.70(SL137.20売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0200 |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆1.0050(SL1.0000売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 93.80(SL94.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆△92.50(92.80ショートカバー)+¥15,000 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 138.00(SL138.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 136.80 |
ユーロ円売り | 50,000 | 138.80(SL139.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 137.30(SL136.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0130 |
ユーロドル買い | 50,000 | 0.9980(SL0.9930売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 93.30(SL93.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 91.80(SL91.30売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。