鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 120.50~121.80 |
ユーロ円 | 132.50~133.80 |
ユーロドル | 1.0950~1.1080 |
豪ドル円 | 90.00~91.30 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
先週のFOMCからFRBはインフレ抑制に意欲を示しており、相対的にタカ派色な印象が強い。一部では0.5%幅の利上げが複数回実施されるとの見解もあり、米債券利回りは軒並み上昇過程にある中、ドルを買い戻す動きは顕在化しつつある。ただ急ピッチの利上げ観測は米株式市場には打撃となる可能性もあり、市場はやや過剰反応している嫌いも否めないだろう。テクニカル的には米ドルが買われ過ぎとの声も少なくなく、過度なドル高期待は自重局面に差し掛かっているとの見方が優勢となっている。反面、懸念されるウクライナ情勢が好転していない限り、依然として、有事のドル買いに傾斜せざるを得ないのが実状なのかもしれない。いずれにしても神経質な展開が続くだけに、当面、通常よりもレンジ幅を拡大しながら、少なめの売買で対応することが得策であろう。
一方、ドル円は日米金融政策の相違が表面化しており、下値を模索する環境ではないが、次回FOMCの利上げ幅が確定するまでは、拙速的に上値を追う難しさもある。引き続きレンジ幅ドル円120.50~121.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で待機することが賢明であろう。
他方、ユーロドルはウクライナ情勢の緊迫化が重石になっており、1.10前後でもみ合い相場が続いている。ただこれからNATOやG7首脳会合が行われる関係上、ロシア側の出方にも注目が集まっており、ある程度の乱高下は意識せざるを得ないだろう。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0950~1.1080を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、120円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、121円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.09台半ば前後から押し目買いと共に、1.11前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスをさらに強めているが、輸出企業は昨日と同様、ドル円121円台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は120円台半ば割れを視野に、同レベル前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整色を強めているが、現状では引き続き戻り売りを優先している。このためユーロドル1.11前後からナンピン売りと共に、1.09台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円120円台半ば割れではロング、121円台後半ではショートをイメージし、ユーロ円は132円台半ば前後から押し目買いと共に、133円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。豪ドル円は90円前後から押し目買いと共に、91円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 120.00 | 122.20 |
ユーロ円 | 132.00 | 134.30 |
ユーロドル | 1.0900 | 1.1120 |
豪ドル円 | 89.50 | 91.80 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.0980(SL1.0950売り) |
2022年3月収支経過(01~24日)
通貨 | プラスマイナス | 前日 |
ドル円 | -¥140,000 | |
ユーロ円 | -¥305,000 | |
ユーロドル | +¥39,700(+$300) | |
豪ドル円 | -¥80,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 121.70(SL122.20買い) |
ドル円買い | 50,000 | 120.20(SL119.70売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 133.80(SL134.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 132.30(SL131.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1060 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0930(SL1.0880売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 91.00(SL91.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 89.70(SL89.20売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 121.70(SL122.20買い) |
ドル円買い | 50,000 | 120.50(SL120.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 133.80(SL134.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 132.50(SL132.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1070 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0950(SL1.0900売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 91.30(SL91.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 90.00(SL89.50売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。