鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 131.50~133.50 |
ユーロ円 | 139.00~141.00 |
ユーロドル | 1.0450~1.0650 |
豪ドル円 | 92.00~94.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米国株式市場では金利先高観測を背景に、NYダウは前日比741ドル安となり、節目の2万6000ドル割れへと否応もなし危機感を強めている。世界的なインフレ懸念が増幅中であり、マイナス金利(マイナス0.75%)を導入していたスイス中銀でさえも0.5%の利上げを実施するなど、米国に追従する格好で利上げラッシュが押し寄せている。そんな中、本邦では日銀が長期金利0.25%を維持するために大規模な債券購入を続けているが、市場の潮流に逆らっている状況にあるだけに、ある意味では海外勢(投機筋)の絶好のターゲットにもなりかねない。それ故に、本日の日銀金融政策決定会合がより一層注目されているが、未だに現状維持に留まる公算が高い。ただし円安を背景としたインフレの波は確実に押し寄せており、政府日銀の政策方針が問われていることは間違いない。金融緩和の継続性にも限界があるだけに、ある程度の引き締め策が必要であろう。
一方、ドル円は連日のように米金利動向に振られる格好で荒っぽい展開を強いられているが、相対的には米リセッション懸念もあり、円安は一服している。日銀としては、貿易赤字拡大が顕在化している以上、円高にシフトしたい意向もある。とは言え、依然として、金利差拡大を背景とした円キャリートレードの発想は根強く、過度な円高期待は自重せざるを得ないだろう。引き続きにレンジ幅ドル円131.50~133.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはドル売りに助長される格好で、一時1.06台まで上昇するな底堅い展開が予想されるが、更に買い上がる材料が乏しい。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0450~1.0650を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、131円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、133円台半ば前後からナンピン売りで対応することを勧める。一方、ユーロドルは1.04台半ば前後から押し目買いと共に、1.06台半ば前後からナンピン売りで対応することを勧める。
●邦銀勢によれば、株価動向に注視し、様子見スタンスを強めているが、ストップロスの嵐が吹き捲っているだけに、輸出企業はドル円134円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は132円台半ば割れから実施しており、現状では131円台半ば前後から押し目買いで待機している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、スイス中銀並びに英中銀の利上げを背景に、底堅い展開と判断しているが、現状では、ユーロドル1.06台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、1.04台半ば前後からは押し目買いで対応している模様。
●クロス円は、ドル円131円台半ば前後ではロング、133円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は139円前後から押し目買いと共に、141円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は92円台半ば割れから押し目買いと共に、94円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 131.30 | 134.00 |
ユーロ円 | 138.70 | 141.25 |
ユーロドル | 1.0410 | 1.0660 |
豪ドル円 | 92.00 | 94.50 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
2022年6月収支経過(01~17日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥245,000 | -¥50,000 |
ユーロ円 | -¥280,000 | -¥25,000 |
ユーロドル | +¥62,900(+450) | +ドル600 |
豪ドル円 | -¥65,000 | +¥25,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円買い | 50,000 | ★▼133.50(SL133.00売り) |
ユーロ円買い | 50,000 | ★▼139.50(SL139.00売り)-¥25,000 |
豪ドル円買い | 50,000 | ★△93.50(94.00ショートカバー)+¥25,000 |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 134.30 |
ドル円買い | 50,000 | ☆▼132.30(SL131.80売り)-¥25,000 |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆139.50(SL140.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 137.50(SL137.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | ☆△1.0480(1.0360ロングカバー)+$600 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0320(SL1.0270売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 94.00(SL94.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆92.00(91.50売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 133.50(SL134.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 131.70(SL131.20売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 140.70(SL141.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 139.20 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0620(SL1.0680買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0450(SL1.0400売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 93.80 |
豪ドル円買い | 50,000 | 92.30(91.80売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。