鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 154.80~156.50 |
ユーロ円 | 161.30~163.00 |
ユーロドル | 1.0330~1.0480 |
豪ドル円 | 96.80~98.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
トランプ大統領はカナダとメキシコに25%の関税を賦課する計画を発表したが、対中国に対する関税強化は明確な判断がなされておらず、市場としては先送り状態を鑑みながら、当初想定したより厳しい関税にはならないとの希望的観測が広がりつつある。ただ厳しい関税策を実施すれば、中国経済のさらなる後退や世界経済の減速懸念が強まり、米国経済も含めた世界経済にも波及しかねないだけに、当面、中国の態度を睨みながら慎重に対処せざるを得ないのかもしれない。そして本日もトランプ大統領の発言次第では相場が急変する可能性を残しているが、日経平均株価は堅調な米株式市場の流れを引き継いで前日比618円高と、再び4万円台が意識されている。相対的にはトランプ効果を踏まえた株高とも解釈できるだろうが、反面、高値警戒感を踏まえて伸び悩む可能性も捨てきれないだけに、改めて相場の難しさを意識せざるを得ないだろう。引き続き直近のレンジ幅を重視し、少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
一方、ドル円は日銀の利上げが確実視される中、持続性を保持できるかに焦点が絞られている。ただトランプ新政権の動向を見極めたいとの思惑もあり、過度な円高局面は描きづらい状況にある。引き続きレンジ幅154.50~156.50円まで拡大し、同レベル前後から少なめのナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは1.04台を回復してはいるが、ラガルドECB総裁がインフレは2025年内に目標値になると自信を覗かせ、今年のユーロ経済の下振れリスクに言及している。ただECBの利下げについては後手に回ってはならない旨を述べており、過度なユーロ高は描きづらい側面が強い。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0330~1.0480を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、155円割れから押し目買いと共に、156円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.03台半ば割れから押し目買いと共に、1.04台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は今朝と同様に、ドル円156円半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は155円割れを視野に、同レベル前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ラガルドECB総裁発言を受けて拙速的な上値トライは慎重になっている。現状では今朝と同様に、ユーロドル1.04台半ば以上からナンピン売りと共に、1.03台前半から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円155円割れではロング、156円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は161円台半ば割れから押し目買いと共に、163円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は97円割れから押し目買いと共に、98円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 154.20 | 157.00 |
ユーロ円 | 160.80 | 163.50 |
ユーロドル | 1.0280 | 1.0530 |
豪ドル円 | 96.30 | 99.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 154.20 | 157.00 |
ユーロ円 | 160.80 | 163.50 |
ユーロドル | 1.0280 | 1.0530 |
豪ドル円 | 96.30 | 99.00 |
現在のポジションン
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.0430(SL1.0500買い) |
2025年1月収支経過(06~22日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥40,000 | |
ユーロ円 | +¥95,000 | +¥110,000 |
ユーロドル | +¥56,700(+$350) | |
豪ドル円 | +¥85,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り | 50,000 | ★△162.00(160.80ロングカバー)+¥60,000 |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆161.00(SL160.30売り) |
前日の売買 海外市場
ユーロ円売り | 50,000 | ★△162.00(161.00ロングカバー)+¥50,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | ☆1.0430(SL1.0500買い) |
本日の売買&予定 東京市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 156.50(SL157.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 154.50(SL154.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 162.80(SL163.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 161.30(SL160.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0450(SL1.0500買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0330 |
豪ドル円売り | 50,000 | 98.00(SL98.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 96.50(SL96.00売り) |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 156.50(SL157.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 154.80(SL154.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 163.00(SL163.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 161.30(SL160.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0480(SL1.0530買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0350 |
豪ドル円売り | 50,000 | 98.50(SL99.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 96.80(SL96.30売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。