鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 114.50~115.50 |
ユーロ円 | 130.00~131.00 |
ユーロドル | 1.1300~1.1400 |
豪ドル円 | 82.00~83.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
ウクライナ情勢が再び緊迫化する中、米国株式市場では3指数揃って大幅下落した。NYダウは前日比622ドル安と、リスク回避の動きはより一層深まっている。そんな中、市場では3月FOMCにおける0.5%利上げを織り込む動きを見せてはいるが、安全資産の米債券買いや利益確定売りに圧される格好で、米10年債利回りは再び1.20%割れへと低下した。ドルを買い戻す雰囲気は、一旦削がれていると言わざるを得ないところだ。相対的にはインフレ抑制を背景とした米金利正常化、地政学的リスクによる有事のドル買い、そして、ドルロングの積み上がりの反動とも受け取れるが、他の欧州圏における債券利回りの上昇傾向が相混じっており、為替市場全般にも調整色が強まっている。いずれにしても、現時点ではウクライナで実際に軍事衝突まで発展するかは定かではなく、情報が錯綜する可能性は高い。当面、少なめのポジションで臨機応変な売買が求められるところだ。
一方、ドル円は米金利低下を嫌気し、また、リスク回避の円買いも手伝って、再びドル円115円割れになるなど、徐々に上値の重さが意識されている。とは言え、米金利の優位性が顕在化している以上、拙速的に下値を模索する難しさもある。引き続きレンジ幅ドル円114.50~115.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは相も変わらず、米ドル主導の展開であるが、ウクライナ情勢も加わり、リスク回避の動きも紆余曲折の段階にある。1.13台半ば前後で身動きが取りづらく、引き続きレンジ幅ユーロドル1.1300~1.1400を重視し、同レベル前後からナンピン売買で待機することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、114円台半ば前後から押し目買いと共に、115円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に1.13前後から押し目買いと共に、1.14前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、株価動向を注視し、様子見スタンスを強めているが、輸出企業は昨日と同様に、ドル円115円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は115円割れから随時押し目買いを実施しており、現状では114円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、米ドルの調整売りに助長され、ユーロドル1.13台半ば前後で底堅い展開ではあるが、さらに買い上がる材料が乏しいだけに、引き続き直近のレンジ幅1.1300~1.1400を重視しながら、同レベル前後からのナンピン売買で待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円114円台半ば前後ではロング、115円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は130円前後から押し目買いと共に、131円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は82円前後から押し目買いと共に、83円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 113.85 | 115.85 |
ユーロ円 | 129.50 | 131.70 |
ユーロドル | 1.1260 | 1.1470 |
豪ドル円 | 81.50 | 83.70 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
No position |
2022年2月収支経過(01~18日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥65,000 | +¥30,000 |
ユーロ円 | +¥65,000 | +¥35,000 |
ユーロドル | -¥46.000(-ドル350) | |
豪ドル円 | -¥65,000 | +¥25,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円買い | 50,000 | ★△115.10(115.70ショートカバー)+¥30,000 |
ユーロ円買い | 50,000 | ★△130.80(131.50ショートカバー)+¥35,000 |
豪ドル円買い | 50,000 | ★△82.50(83.00ショートカバー)+¥25,000 |
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 115.70(SL116.10買い) |
ドル円買い | 50,000 | 114.70(SL114.20売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 131.30(SL132.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 130.30(SL129.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1400(SL1.1450買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1300(SL1.1250売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 83.30(SL83.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 82.30(SL81.80売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 115.50(SL116.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 114.50(SL114.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 131.00(SL131.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 130.00(SL129.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1400(SL1.1450買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1300(SL1.1250売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 83.00(SL83.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 82.00(SL81.50売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。