鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 114.50~115.50 |
ユーロ円 | 129.50~130.50 |
ユーロドル | 1.1250~1.1350 |
豪ドル円 | 82.50~83.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
ウクライナ情勢に対する緊張感を踏まえて、市場はかなり神経質な展開を余儀なくされる中、G7各国はロシアに対して経済制裁を強化している。反面、ロシア側もそれなりの制裁を課す旨を報じるなど、市場全般は危機感を強めている。そして、関係筋からも様々な憶測が飛び交うなど、相場全体に不透明感が浸透している。いずれにしても、ロシアと欧米諸国との駆け引きが続く限りは、短期筋としても、積極的にポジションを取り切れない状態にある。相対的に市場はロシアと西側諸国との軍事衝突に発展するかを見極めたい意向もあるが、先のロシアによるクリミア併合(2014年3月18日)と同様に、ロシアとしても、国際的な反発は覚悟の上での行動であり、短期筋としてはリスク回避のためにもポジション縮小を迫られているのが現状である。とはいえ、出口戦略が見えない外部環境にあるだけに、世界同時株安と債券利回りの同時低下をもたらす可能性が高く、また、為替相場も視界不良である以上、引き続き相場が大きく動意づくまでは静観するのが正解なのかもしれない。
一方、ドル円はリスク回避を背景とした円買い需要やドル買い需要もあり、115円前後で試行錯誤が続いている。米10年債利回りが低下傾向を示している以上、戻り売りを優先せざるを得ないが、引き続きレンジ幅ドル円114.50~115.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはNATOによる直接的な影響もあり、戻りの鈍さに繋がっているが、依然として、1.13割れでは割安感の買いや利益確定買いが散見されるなど、安易にどちらにも仕掛けづらい状況にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1250~1.1350を重視し、同レベル前後からナンピン売買で待機することが賢明であろう。
●戦略的にはドル円は114円台半ば前後から押し目買いと共に、115円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に1.12台半ば前後から押し目買いと共に、1.13台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円115円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は114円台半ば前後から押し目買いを継続している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ユーロドル1.13割れでは随時押し目買い実施しているが、依然として、調整主動の展開であり、現状ではユーロドル1.12台半ば前後から押し目買いと共に、1.13台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円114円台半ば割れ前後ではロング、115円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は129円台半ば前後から押し目買いと共に、130円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は82円割台半ば前後から押し目買いと共に、83円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 114.00 | 116.00 |
ユーロ円 | 128.85 | 131.00 |
ユーロドル | 1.1200 | 1.1400 |
豪ドル円 | 82.00 | 83.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆130.50(SL130.50買い) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆83.30(SL83.50買い) |
前日のSP実行ポジション(SL&SP)
豪ドル円ショート | 50,000 | ★△83.00(SP82.80買い)+¥10,000 |
2022年2月収支経過(01~24日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥65,000 | |
ユーロ円 | +¥150,000 | +¥60,000 |
ユーロドル | -¥45,600(-ドル350) | |
豪ドル円 | -¥30,000 | +¥10,000 |
前日の売買 東京市場(2/22)
ユーロ円買い | 50,000 | ★△129.50(130.70ショートカバー)+¥60,000 |
前日の売買&予定 海外市場(2/22)
ドル円売り | 50,000 | 115.50(SL116.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 114.50(SL114.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆130.50(SL131.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.50(SL129.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1380(SL1.1430買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1280(SL1.1230売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆83.30(SL83.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 82.40(SL81.90売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 115.50(SL116.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 114.50(SL114.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.50(SL131.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.50 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1350(SL1.1400買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1250(SL1.1200売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 83.50(SL83.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 82.50 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。