鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 135.50~137.00 |
ユーロ円 | 138.30~139.80 |
ユーロドル | 1.0130~1.0280 |
豪ドル円 | 94.30~95.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
注目されたFOMCでは、事前予想通りに0.75%の利上げを実施し、政策金利の誘導目標を全会一致で2.25~2.5%に引き上げることを決定している。その後のパウエルFRB議長の会見では、現時点で米景気は後退していないと指摘したほか、次回9月FOMCも大幅な利上げに含みを持たせている。ただ、労働市場にも減速の兆候があると指摘したほか、今後の異例な大幅利上げはデータ次第としたため、2年債利回りの低下に伴ってドル売りが優勢になっている。そして、米債券利回りの低下基調を踏まえて、米国株式市場ではNYダウが436ドル高、ナスダックは469ポイント高と大幅上昇するなど、改めて米金利と株価との相関性が意識されている。
一方、ドル円はFOMC後に一旦ドルを買い戻す動きが優勢となり、137円台を回復する場面が見られたが、パウエルFRB議長発言や米債券利回り低下も手伝って、ドルロングを解消する動きが強まり、再び136円台半ば前後でもみ合いと化している。引き続きレンジ幅をドル円135.50~137.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルはドイツの8月消費者信頼感が過去最低に落ち込む中、ガス供給問題もあり、一時1.01割れと下落基調を強めていた。ただFOMC後はドルの調整売りが手伝い、1.02台を回復している。それでも不安材料が多々あり、拙速的な上値トライには慎重になっているだけに、引き続きレンジ幅ユーロドル1.0130~1.0280を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、135円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、137円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.01台半ば割れから押し目買いと共に、1.02台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円137円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業も同様に、135円台半ば前後を視野に、136円割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しており、現状ではユーロドル1.02台半ば以上からナンピン売りと共に、1.01台半ば割れから押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円135円台半ば前後ではロング、137円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は138円台前半から押し目買いと共に、139円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は94円台半ば前後から押し目買いと共に、95円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 135.00 | 137.30 |
ユーロ円 | 137.00 | 140.20 |
ユーロドル | 1.0085 | 1.0310 |
豪ドル円 | 94.00 | 96.20 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
2022年7月収支経過(01~28日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥35,000 | +¥60,000 |
ユーロ円 | -¥5,000 | +¥35,000 |
ユーロドル | +¥62,600(+ドル450) | +$400 |
豪ドル円 | +¥60,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆137.30(SL138.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 135.80(SL135.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆△139.00(138.30ロングカバー)+¥35,000 |
ユーロ円買い | 50,000 | 137.80(SL137.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | ☆△1.0200(1.0120ロングカバー)+$400 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0080(SL1.0030売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆95.50(SL96.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 94.00(SL93.50売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 137.00(SL138.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 136.10(137.30ショートカバー)+¥60,000 |
ドル円買い | 50,000 | 135.60(SL135.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 139.70(SL140.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 138.30(SL137.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0270(SL1.0320買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0130(SL1.0080売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 95.80(SL96.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 94.50(SL94.00売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。