鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 136.50~138.30 |
ユーロ円 | 138.50~140.30 |
ユーロドル | 1.0100~1.0250 |
豪ドル円 | 94.30~95.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
世界的なインフレ上昇が経済の圧迫要因になっており、各国はインフレ抑制のために積極的な金融引き締め策を余儀なくされている。一定の効果は得られるだろうが、それでも物価上昇の元凶であるエネルギー価格の高騰やロシアのウクライナ侵攻を封じ込めない限り、逆に拙速的な利上げは経済の足かせになる可能性がある。そして、各国の政策金利発表が相次ぐ中、日本は現状維持を継続し、欧州は0.5%の利上げに踏み切った。マイナス金利を脱却してはいるが、次回以降の利上げは不透明といわざるを得ない。そして来週予定されるFOMCでは0.75%の利上げが確実視されているが、FRBは年内にも金利正常化を目指す可能性があり、市場参加者はそれぞれの金利動向に依然として振り回され易い展開にある。とは言え、市場は既に米金利の優位性を織り込んでおり、引き続き相場の動意を待ってから臨機応変な売買が求められる。
一方、ドル円は金利を引き上げる可能性は低いが、現状の過度な円安が貿易収支の悪化に繋がっているなど、ある程度の調整が必要との見解もある。ドル独歩高を放置できないというのが、現状であろう。引き続きレンジ幅ドル円136.50~138.30円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルはECBの利上げが一過性のユーロ買いに終わっているが、パリティ割れの危機は遠のいており、調整主動の展開にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0100~1.0250を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、136円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、138円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.01前後から押し目買いを勧めると共に、1.03前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は今朝と同様に、ドル円138円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は136円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整色を強めているが、現状では今朝と同様に、ユーロドル1.02台半ば以上からナンピン売りと共に、1.01割れから押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円136円台半ば前後ではロング、138円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は138円台半ば前後から押し目買いと共に、140円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は94円台半ば割れから押し目買いと共に、95円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 136.00 | 138.70 |
ユーロ円 | 138.00 | 140.80 |
ユーロドル | 1.0050 | 1.0270 |
豪ドル円 | 93.85 | 96.20 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
2022年7月収支経過(01~22日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | ±¥0 | -¥25,000 |
ユーロ円 | -¥40,000 | +¥75,000 |
ユーロドル | -¥55,900(-ドル400) | +$500 |
豪ドル円 | +¥35,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買 海外市場
ドル円買い | 50,000 | ★▼138.00(SL137.50売り)-¥25,000 |
ユーロ円売り | 50,000 | ★142.00(SL142.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ★△140.50(142.00ショートカバー)+¥75,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | ☆1.0270(SL1.0320買い) |
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 138.00(SL138.60買い) |
ドル円買い | 50,000 | 136.50(SL136.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 141.00(SL141.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆139.50(SL139.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0300(SL1.0350買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆△1.0170(1.0270ショートカバー)+$500 |
豪ドル円売り | 50,000 | 95.70(SL96.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 94.30 |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 138.20(SL138.70買い) |
ドル円買い | 50,000 | 136.50(SL136.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 140.30(SL140.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 138.50(SL138.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0250(SL1.0310買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0100(SL1.0050売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 95.70(SL96.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 94.30 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。